2024/12/03 17:36
香港大引:ハンセン1.0%高で3日続伸、保険・銀行株に買い
3日の香港マーケットは、主要82銘柄で構成されるハンセン指数が前日比196.03ポイント(1.00%)高の19746.32ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)も63.08ポイント(0.90%)高の7072.13ポイントと3日続伸した。売買代金は1266億8330万香港ドルに縮小している(2日は1460億9900万香港ドル)。
前日までの好地合いを次ぐ流れ。中国景況感の改善や、追加経済対策の期待感が引き続き相場の支えとなっている。翌年の経済政策方針を決める中国の重要会議「中央経済工作会議」は11日に開催される――と事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。中国景気の回復遅れが指摘される中、当局は金融・財政政策を強めるとの期待も根強い。市場では、会議の後、預金準備率が引き下げられるとの見方も広がっている。ただ、上値は限定的。人民元安の進行や、米中対立激化の警戒感が重しだ。バイデン米政権は2日、新たな対中半導体規制を発表。中国商務部は同日、強く反対するとコメントしている。ハンセン指数なども安く推移する場面がみられた。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、バイオ医薬品開発受託会社の薬明生物技術(2269/HK)が7.9%高、創薬支援の無錫薬明康徳新薬開発(2359/HK)が6.3%高、パソコン(PC)世界大手の聯想集団(レノボ・グループ:992/HK)が4.1%高と上げが目立った。
セクター別では、中国の保険・銀行が高い。中国太平洋保険集団(2601/HK)が4.0%、新華人寿保険(1336/HK)が2.3%、中国人寿保険(2628/HK)が2.1%、中国工商銀行(1398/HK)が2.4%、中国農業銀行(1288/HK)が2.0%ずつ上昇した。
天然ガス関連もしっかり。昆侖能源(135/HK)が3.1%高、華潤燃気HD(1193/HK)と新奥能源HD(2688/HK)がそろって2.3%高、中国燃気HD(384/HK)が1.8%高で引けた。
上下水道やごみ処理など環境インフラ関連も物色される。中国水務集団(855/HK)が6.1%高、中国光大環境(257/HK)と北控水務集団(371/HK)がそろって2.8%高、粤海投資(270/HK)が1.8%高と値を上げた。
半面、半導体セクターはさえない。蘇州貝克微電子(2149/HK)が2.8%、上海復旦微電子集団(1385/HK)が2.5%、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が1.5%、華虹半導体(1347/HK)が1.2%ずつ下落した。
他の個別株動向では、手術支援ロボットメーカーの上海微創医療機器人集団(2252/HK)が14.2%安。第三者割当増資の計画が嫌気された。
一方、本土マーケットも3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.44%高の3378.81ポイントで取引を終了した。銀行株が上げ主導。インフラ関連株、発電株、不動産株、消費関連株、資源・素材株、保険・証券株、海運株なども買われた。半面、ハイテク株は安い。軍事関連株、医薬株も売られた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
前日までの好地合いを次ぐ流れ。中国景況感の改善や、追加経済対策の期待感が引き続き相場の支えとなっている。翌年の経済政策方針を決める中国の重要会議「中央経済工作会議」は11日に開催される――と事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。中国景気の回復遅れが指摘される中、当局は金融・財政政策を強めるとの期待も根強い。市場では、会議の後、預金準備率が引き下げられるとの見方も広がっている。ただ、上値は限定的。人民元安の進行や、米中対立激化の警戒感が重しだ。バイデン米政権は2日、新たな対中半導体規制を発表。中国商務部は同日、強く反対するとコメントしている。ハンセン指数なども安く推移する場面がみられた。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、バイオ医薬品開発受託会社の薬明生物技術(2269/HK)が7.9%高、創薬支援の無錫薬明康徳新薬開発(2359/HK)が6.3%高、パソコン(PC)世界大手の聯想集団(レノボ・グループ:992/HK)が4.1%高と上げが目立った。
セクター別では、中国の保険・銀行が高い。中国太平洋保険集団(2601/HK)が4.0%、新華人寿保険(1336/HK)が2.3%、中国人寿保険(2628/HK)が2.1%、中国工商銀行(1398/HK)が2.4%、中国農業銀行(1288/HK)が2.0%ずつ上昇した。
天然ガス関連もしっかり。昆侖能源(135/HK)が3.1%高、華潤燃気HD(1193/HK)と新奥能源HD(2688/HK)がそろって2.3%高、中国燃気HD(384/HK)が1.8%高で引けた。
上下水道やごみ処理など環境インフラ関連も物色される。中国水務集団(855/HK)が6.1%高、中国光大環境(257/HK)と北控水務集団(371/HK)がそろって2.8%高、粤海投資(270/HK)が1.8%高と値を上げた。
半面、半導体セクターはさえない。蘇州貝克微電子(2149/HK)が2.8%、上海復旦微電子集団(1385/HK)が2.5%、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が1.5%、華虹半導体(1347/HK)が1.2%ずつ下落した。
他の個別株動向では、手術支援ロボットメーカーの上海微創医療機器人集団(2252/HK)が14.2%安。第三者割当増資の計画が嫌気された。
一方、本土マーケットも3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.44%高の3378.81ポイントで取引を終了した。銀行株が上げ主導。インフラ関連株、発電株、不動産株、消費関連株、資源・素材株、保険・証券株、海運株なども買われた。半面、ハイテク株は安い。軍事関連株、医薬株も売られた。
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