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2025/02/05 13:24

香港前場:ハンセン0.7%安で反落、上海総合0.4%下落 無料記事

 5日前場の香港マーケットは、主要83銘柄で構成されるハンセン指数が前日比142.93ポイント(0.69%)安の20647.03ポイントと反落し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が67.18ポイント(0.88%)安の7576.45ポイントと3日ぶりに反落した。売買代金は1142億2040万香港ドルに拡大している(4日前場は890億2760万香港ドル)。
 売り圧力が意識される流れ。香港の各指数は前日に急上昇し、ハンセン指数は約3カ月ぶりの高値水準を回復した。本土株安も逆風。春節(旧正月)の大型連休明けで取引再開した本土A株市場で、主要株価指数の上海総合指数は高寄り後マイナスに転じた。米中首脳は近く、通商問題などについて電話会談するとの見通しが伝わる中、様子見ムードも漂っている。トランプ米政権は4日、予定通り中国からの輸入品に10%の追加関税を発動し、中国側はそれにあわせ報復措置を打ち出した。中国景気の先行き不安も高まる。取引時間中に公表された民間集計による今年1月の財新中国サービス業PMIは51.0となり、市場予想(52.4)に反し前月実績(52.2)から低下した。これまでに官民で報告された製造業PMIも下振れている。
 ただ、下値は限定的。中国当局は景気浮揚のため、金融緩和など追加の経済対策を策定するとの観測も根強い状況だ。指数は売り一巡後、下げ幅をやや縮小させている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、中国ミネラルウォーター最大手の農夫山泉(9633/HK)が6.7%安、中国ニット衣料最大手の申洲国際集団HD(2313/HK)が5.9%安、旅行サイト中国大手の携程集団(9961/HK)が4.6%安と下げが目立った。
 セクター別では、人工知能(AI)関連が安い。微盟集団(2013/HK)が10.5%、北京第四範式智能技術(6682/HK)が8.6%、青島創新奇智科技集団(2121/HK)が5.2%、金山雲(3896/HK)が3.8%、商湯集団(センスタイム・グループ:20/HK)が3.5%ずつ下落した。中国スタートアップ企業が低コストで高性能な生成AIを開発したことで、このところAI関連銘柄に注目が集まり連日で急伸していたが、いったん利益確定売りにおされている。
 不動産セクターもさえない。万科企業(2202/HK)が6.9%安、融創中国HD(1918/HK)が4.9%安、世茂集団HD(813/HK)が3.4%安、合景泰富地産(1813/HK)が2.8%安で引けた。
 半面、海運セクターは高い。中遠海運能源運輸(1138/HK)が6.7%、東方海外(316/HK)が3.3%、太平洋航運集団(2343/HK)が2.5%、中遠海運HD(1919/HK)が1.9%ずつ上昇した。
 本土マーケットは続落。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.36%安の3238.85ポイントで前場取引を終了した。資源・素材が安い。公益、運輸、銀行・保険、食品・酒造なども売られた。半面、ハイテクは高い。軍事関連、証券、医薬も買われた。



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