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2025/07/29 13:30

香港前場:ハンセン1.0%安で反落、上海総合は0.1%下落 無料記事

 29日前場の香港マーケットは、主要85銘柄で構成されるハンセン指数が前日比242.74ポイント(0.95%)安の25319.39ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が108.18ポイント(1.18%)安の9068.97ポイントと反落した。売買代金は1424億570万香港ドルとなっている(28日前場は1497億2490万香港ドル)。
 米中協議の動向を気がかりに、投資家の慎重スタンスがやや強まる流れ。貿易問題を巡る米中の閣僚級協議は28日に初日を終了し、29日に再開される。8月12日に期限を迎える追加関税の一時停止措置を3カ月延長する見通しと伝わっているが、予断を許さない状況だ。また、米連邦公開市場委員会(FOMC)が29〜30日に開かれるほか、中国では31日に国家統計局などによる7月の製造業PMIと非製造業PMIが公表されることも買い手控え要因として意識されている。
 もっとも、下値を叩くような売りはみられない。中国の政策に対する期待感が続いている。中央政府は少子化対策として、満3歳までの子どもを対象とした育児手当として、1人当たり年間3600人民元(約7万4500円)を支給すると発表した。中国政府はまた、製造業やサービス業などの価格競争抑制にも注力している。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、モバイル端末・自動車メーカーの小米集団(1810/HK)が3.8%安、宅配サービス中国大手の中通快逓(2057/HK)と電子機器受託製造サービス(EMS)の比亜迪電子(BYDエレクトロニック:285/HK)がそろって2.8%安と下げが目立った。小米やBYDエレクなどの下げが響き、ハンセン科技(テック)指数は1.8%安と他の主要指数をアンダーパフォームしている。
 セクター別では、半導体やクラウド、AI(人工知能)技術、スマートドライブなどハイテク関連が安い。華虹半導体(1347/HK)が2.1%、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が1.5%、金山雲HD(3896/HK)が5.9%、微盟集団(2013/HK)が2.9%、商湯集団(センスタイム・グループ:20/HK)が3.7%、北京第四範式智能技術(6682/HK)が2.0%、速騰聚創科技(2498/HK)が3.1%、地平線(9660/HK)が2.8%ずつ下落した。
 中国の証券・保険セクターもさえない。中国建設銀行(939/HK)が1.8%安、招商銀行(3968/HK)が1.4%安、中国人民財産保険(2328/HK)が1.9%安、中国人寿保険(2628/HK)が1.3%安、交銀国際HD(3329/HK)が5.8%安、中信証券(6030/HK)が1.7%安で引けた。
 半面、医薬セクターは高い。無錫薬明康徳新薬開発(2359/HK)が10.2%、緑葉製薬集団(2186/HK)が8.0%、石薬集団(1093/HK)が6.2%、百済神州(6160/HK)が2.6%ずつ上昇した。
 本土マーケットも反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.08%安の3595.19ポイントで前場取引を終了した。金融が安い。消費、自動車、素材、運輸、公益なども売られた。半面、医薬は高い。ハイテク、軍需産業、エネルギーも買われた。


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