2025/07/18 13:23
香港前場:ハンセン0.7%高で3日ぶり反発、上海総合0.3%上昇 
18日前場の香港マーケットは、主要85銘柄で構成されるハンセン指数が前日比177.69ポイント(0.73%)高の24676.64ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が69.47ポイント(0.78%)高の8922.57ポイントと3日ぶりに反発した。売買代金は1360億5040万香港ドルとなっている(17日前場は1286億8080万香港ドル)。
米株高が好感される流れ。昨夜の米株市場は、米経済指標の改善で景気懸念が薄らぐ中、ナスダック指数は史上最高値を連日更新した。米中通商交渉の進展が期待されていることも、改めて材料視されている。ベッセント米財務長官は先ごろ、「貿易問題を巡る米中協議は非常に良好な状況にある」と述べ、中国の何立峰・副首相と近く会談する意向を示した。ただ、上値は限定的。中国発の新規材料に乏しい中、指数は前引けにかけて上げ幅をやや縮小した。月次の中国経済統計は週前半までにほぼ出揃い、今月発表の主要な経済指標では、27日に6月の工業企業利益、31日に7月の製造業PMIと非製造業PMIを残すのみとなる。また、中国では今月下旬、下半期の政策方針を決定する中央政治局会議が開かれる予定だ。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、生命保険事業で中国最大手の中国人寿保険(2628/HK)が3.6%高、アルミ加工の中国宏橋集団(1378/HK)が3.1%高、宅配サービス中国大手の中通快逓(2057/HK)が2.7%高と上げが目立った。
セクター別では、中国の保険・証券が高い。中国人寿保険のほか、中国太平洋保険集団(2601/HK)が5.3%、新華人寿保険(1336/HK)が2.7%、中国平安保険(2318/HK)が2.1%、広発証券(1776/HK)が4.0%、招商証券(6099/HK)が3.4%ずつ上昇した。
非鉄セクターもしっかり。中国宏橋集団のほか、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が2.9%高、中国アルミ(2600/HK)が2.5%高、江西銅業(358/HK)が1.3%高で引けた。
クラウドや人工知能(AI)技術の銘柄も物色される。金山雲(3896/HK)が10.3%高、金蝶国際軟件集団(268/HK)が4.9%高、微盟集団(2013/HK)が2.5%高、青島創新奇智科技集団(2121/HK)が11.9%高、北京第四範式智能技術(6682/HK)が1.4%高で前場取引を終えた。AI産業の拡大で需要が増えると期待されている。ファウンドリー世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC:2330/TW)が前日、過去最高益の4〜6月期決算を発表し、7〜9月の増収見通しを明らかにしたことが引き続き支援材料となった。
半面、マカオ・カジノ株はさえない。美高梅中国HD(2282/HK)が2.8%、新濠国際発展(200/HK)が2.6%、澳門博彩HD(880/HK)が2.0%、永利澳門(1128/HK)が0.9%ずつ下落した。
本土マーケットは続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.34%高の3528.90ポイントで前場取引を終了した。資源・素材が高い。産金、金融、消費、医薬、軍需産業なども買われた。半面、公益は安い。自動車、不動産、ハイテクの一角も売られた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
米株高が好感される流れ。昨夜の米株市場は、米経済指標の改善で景気懸念が薄らぐ中、ナスダック指数は史上最高値を連日更新した。米中通商交渉の進展が期待されていることも、改めて材料視されている。ベッセント米財務長官は先ごろ、「貿易問題を巡る米中協議は非常に良好な状況にある」と述べ、中国の何立峰・副首相と近く会談する意向を示した。ただ、上値は限定的。中国発の新規材料に乏しい中、指数は前引けにかけて上げ幅をやや縮小した。月次の中国経済統計は週前半までにほぼ出揃い、今月発表の主要な経済指標では、27日に6月の工業企業利益、31日に7月の製造業PMIと非製造業PMIを残すのみとなる。また、中国では今月下旬、下半期の政策方針を決定する中央政治局会議が開かれる予定だ。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、生命保険事業で中国最大手の中国人寿保険(2628/HK)が3.6%高、アルミ加工の中国宏橋集団(1378/HK)が3.1%高、宅配サービス中国大手の中通快逓(2057/HK)が2.7%高と上げが目立った。
セクター別では、中国の保険・証券が高い。中国人寿保険のほか、中国太平洋保険集団(2601/HK)が5.3%、新華人寿保険(1336/HK)が2.7%、中国平安保険(2318/HK)が2.1%、広発証券(1776/HK)が4.0%、招商証券(6099/HK)が3.4%ずつ上昇した。
非鉄セクターもしっかり。中国宏橋集団のほか、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が2.9%高、中国アルミ(2600/HK)が2.5%高、江西銅業(358/HK)が1.3%高で引けた。
クラウドや人工知能(AI)技術の銘柄も物色される。金山雲(3896/HK)が10.3%高、金蝶国際軟件集団(268/HK)が4.9%高、微盟集団(2013/HK)が2.5%高、青島創新奇智科技集団(2121/HK)が11.9%高、北京第四範式智能技術(6682/HK)が1.4%高で前場取引を終えた。AI産業の拡大で需要が増えると期待されている。ファウンドリー世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC:2330/TW)が前日、過去最高益の4〜6月期決算を発表し、7〜9月の増収見通しを明らかにしたことが引き続き支援材料となった。
半面、マカオ・カジノ株はさえない。美高梅中国HD(2282/HK)が2.8%、新濠国際発展(200/HK)が2.6%、澳門博彩HD(880/HK)が2.0%、永利澳門(1128/HK)が0.9%ずつ下落した。
本土マーケットは続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.34%高の3528.90ポイントで前場取引を終了した。資源・素材が高い。産金、金融、消費、医薬、軍需産業なども買われた。半面、公益は安い。自動車、不動産、ハイテクの一角も売られた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。