/ 詳細
検索 (期間指定)
期間
亜州リサーチFacebook公式ページ 亜州リサーチYoutube公式チャンネル 亜州リサーチ公式X 亜州リサーチ公式Instagram

2025/07/17 13:32

香港前場:ハンセン0.1%高で反発、上海総合も0.1%上昇 無料記事

 17日前場の香港マーケットは、主要85銘柄で構成されるハンセン指数が前日比17.08ポイント(0.07%)高の24534.84ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が4.13ポイント(0.05%)高の8865.52ポイントと反発した。売買代金は1286億8080万香港ドルに縮小している(16日前場は1579億3680万香港ドル)。
 外部環境の改善が支えとなる流れ。インフレ鈍化を背景に、米利下げ期待が再び高まっている。16日に発表された6月の米卸売物価指数(PPI)は前月比で横ばいとなり、市場予想を下回った。5月から伸びが鈍化している。インフレが落ち着くことで、米連邦準備理事会(FRB)は今年後半に利下げするとの見方が改めて広がった。米ハイテク株高も追い風。昨夜の米株市場では、ナスダック指数が連日で史上最高値を更新している。米中通商交渉の進展期待もプラス。ベッセント米財務長官は先ごろ、「貿易問題を巡る米中協議は非常に良好な状況にある」と述べ、中国の何立峰・副首相と近く会談する意向を示している。
 ただ、上値は重い。月次の中国経済統計が週前半までにほぼ出揃う中、いくつかの指標が弱い内容だったことを不安視している。中でも、1〜6月の不動産開発投資は落ち込みが拡大し、改善の兆しも表れなかった。指数は安く推移する場面もみられている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が3.6%高、バイオ製薬・中医薬メーカーの中国生物製薬(1177/HK)が3.4%高、ミネラルウォーター中国最大手の農夫山泉(9633/HK)が3.3%高と上げが目立っている。
 セクター別では、医薬が高い。中国生物製薬のほか、三生製薬(1530/HK)が8.9%、百済神州(6160/HK)が8.5%、康希諾生物(6185/HK)が3.6%ずつ上昇した。
 半導体セクターもしっかり。英諾賽科(蘇州)科技(2577/HK)が3.1%高、蘇州貝克微電子(2149/HK)が2.4%高、華虹半導体(1347/HK)が2.3%高、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が2.0%高で前場取引を終えた。
 半面、中国不動産セクターはさえない。旭輝(884/HK)が3.5%、中国奥園集団(3883/HK)が3.1%、雅居楽集団HD(3383/HK)が2.1%、万科企業(2202/HK)が1.9%ずつ下落した。
 本土マーケットは3日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.09%高の3506.94ポイントで前場取引を終了した。医薬が高い。消費関連、自動車、軍需産業、ハイテク、素材なども買われた。半面、不動産は安い。銀行、エネルギー、公益も売られた。



内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。

関連ニュース同じカテゴリーのニュース