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2025/04/24 13:25

香港前場:ハンセン1.2%安で4日ぶり反落、上海総合は0.1%下落 無料記事

 24日前場の香港マーケットは、主要83銘柄で構成されるハンセン指数が前日比267.33ポイント(1.21%)安の21805.29ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が102.90ポイント(1.27%)安の8013.38ポイントと4日ぶりに反落した。売買代金は1222億1420万香港ドルに縮小している(23日前場は1474億820万香港ドル)。
 売り圧力が意識される流れ。このところの急ピッチな上昇で、ハンセン指数は約3週ぶりの高値水準を回復していた。米中関税交渉を見極めたいとするスタンスも重し。トランプ米大統領はこのところ、中国に対し関税問題の交渉に応じるよう連日で呼びかけ、交渉次第では累計145%の対中追加関税を引き下げる可能性も示唆した。ただ、中国外交部は23日、中国は関税競争を望んでいなかったとし、「米国が中国と問題解決の交渉をしたいのなら、極度の圧迫を加えるようなやり方は変えるべきだ」などと慎重姿勢を示している。ただ、関税問題はこれ以上悪化しないとの見方もあり、下値をたたくような売りはみられていない。指数はプラス圏に浮上する場面もみられた。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、中国電子商取引(Eコマース)大手の京東集団(9618/HK)が5.3%安、飲食ポータルサイトの美団(3690/HK)が4.9%安と下げが目立った。フードデリバリー市場に新規参入した京東はこのところ、顧客や出店店舗、配達員の取り込みに向けて、同事業で最大手の美団と非難合戦を繰り返している。競争激化による収益悪化も懸念された。
 セクター別では、自動車が安い。理想汽車(2015/HK)が3.0%、北京汽車(1958/HK)が2.7%、吉利汽車(175/HK)と蔚来集団(9866/HK)がそろって2.6%ずつ下落した。
 半導体やクラウド、ロボットの銘柄群も急落。華虹半導体(1347/HK)が3.7%安、晶門半導体(2878/HK)が2.4%安、万国数拠HD(9698/HK)が5.6%安、金山雲HD(3896/HK)が2.6%安、深セン市越疆科技(2432/HK)が3.9%安、深セン市優必選科技(9880/HK)が3.1%安で引けた。
 建材・鉄鋼セクターもさえない。華潤水泥HD(1313/HK)が2.8%安、中国建材(3323/HK)が2.7%安、華新水泥(6655/HK)が2.3%安、鞍鋼(347/HK)が2.7%安、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が2.4%安と値を下げた。
 一方、本土マーケットは小幅に続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.10%安の3292.98ポイントで前場取引を終了した。ハイテクが安い。不動産、素材、自動車、医薬、インフラ関連なども売られた。半面、銀行・保険は高い。公益、エネルギー、消費関連の一角も買われた。


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