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2025/08/12 13:26

香港前場:ハンセン0.1%安で続伸、上海総合0.5%上昇 無料記事

 12日前場の香港マーケットは、主要85銘柄で構成されるハンセン指数が前日比22.53ポイント(0.09%)高の24929.34ポイントと続伸し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が15.53ポイント(0.17%)高の8903.61ポイントと3日ぶりに反発した。売買代金は1102億4630万香港ドルに縮小している(11日前場は1212億9510万香港ドル)。
 本土株高が好感される流れ。中国経済の過度な先行き不安が後退する中、この日の本土市場では上海総合指数が続伸し、約3年8カ月ぶりの高値水準で推移している。大手ブローカーや国際機関は、中国が追加の景気対策で中国経済を支える可能性が高いとして、今年の成長見通しを上方修正した。
 ただ、上値は限定的。米インフレ動向や米関税政策の不透明感で、ハンセン指数などは安く推移する場面があった。ゴールドマン・サックスの最新調査によると、「トランプ関税」によるコスト上昇の大部分はこれまで米企業が負担してきたが、今後は消費者の負担が徐々に増す見通しだ。一方、トランプ米大統領が中国に対する関税措置の一時停止を90日間延長する大統領令に署名したことについては、すでに予想されたことだとしてそれほど材料視されていない。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、自動車ディーラー中国大手の中升集団HD(881/HK)が5.0%高、電子機器受託製造サービス(EMS)の比亜迪電子(BYDエレクトロニック:285/HK)が4.1%高、ICファウンドリー中国最大手の中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が3.2%高と上げが目立った。
 セクター別では、中国の保険が高い。中国太平洋保険集団(2601/HK)が2.8%、中国人民財産保険(2328/HK)が2.0%、中国人寿保険(2628/HK)と新華人寿保険(1336/HK)がそろって1.9%ずつ上昇した。
 石炭・石油セクターもしっかり。中国中煤能源(1898/HK)が2.6%高、エン鉱能源集団(1171/HK)が2.4%高、中国神華能源(1088/HK)が1.9%高、中国石油天然気(857/HK)が1.5%高、中国海洋石油(883/HK)が1.3%高で前場取引を終えた。
 セクター別では、クラウド関連が安い。金蝶国際軟件集団(268/HK)が7.7%、万国数拠HD(9698/HK)が4.7%、微盟集団(2013/HK)が4.2%、金山雲(3896/HK)が2.7%ずつ下落した。ハンセン科技(テック)指数は0.4%逆行安している。
 医薬セクターもさえない。康希諾生物(6185/HK)が5.5%安、信達生物製薬(1801/HK)が3.2%安、緑葉製薬集団(2186/HK)が2.9%安、四環医薬HD集団(460/HK)が2.1%安と値を下げた。
 本土マーケットは続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.51%高の3666.33ポイントで前場取引を終了した。エネルギーが高い。ハイテク、金融、消費、自動車、海運、不動産なども買われた。半面、医薬は安い。軍需産業、素材も売られた。



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