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2025/07/15 13:31 NEW!!

香港前場:ハンセン0.2%高で4日続伸、上海総合は0.9%下落 無料記事

 15日前場の香港マーケットは、主要85銘柄で構成されるハンセン指数が前日比47.58ポイント(0.20%)高の24250.90ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が8.85ポイント(0.10%)高の8741.59ポイントと小幅ながら4日続伸した。売買代金は1439億9650万香港ドルに拡大している(14日前場は1197億870万香港ドル)。
 前日までの好地合いを継ぐ流れ。中国の政策に対する期待感が続いているほか、米中対立の警戒感が薄れたことも引き続き支えとなっている。また、昨夜の米株市場で、ナスダック指数が再び史上最高値を更新したこともプラス。米関税政策を巡る過度な警戒感が薄らいでいる。トランプ米大統領は14日、記者団に対し、欧州連合(EU)も含む貿易交渉は常にオープンだと述べ、関税交渉に応じる意向を示唆した。
 ただ、上値は重い。ハンセン指数などはマイナス圏に沈む場面もみられている。取引時間中に公表された中国経済指標は総じて弱い内容だった。今年4〜6月期GDP成長率は実質ベースで前年同期比5.2%と前四半期(1〜3月)の5.4%から伸びが縮小。6月の小売売上高と1〜6月の固定資産投資も下振れた。また、1〜6月期の不動産開発投資は落ち込みが拡大している。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、医薬品メーカーの石薬集団(1093/HK)が3.9%高、バイオ製薬・中医薬メーカーの中国生物製薬(1177/HK)と電動工具メーカー大手の創科実業(669/HK)がそろって3.0%高と上げが目立った。
 セクター別では、医薬が高い。石薬集団や中国生物製薬のほか、泰生物製薬(6978/HK)が5.0%、百済神州(6160/HK)が4.5%、信達生物製薬(1801/HK)が1.8%ずつ上昇した。
 部材や組立などスマートフォン関連もしっかり。瑞声科技HD(2018/HK)が4.7%高、高偉電子(1415/HK)が4.0%高、丘タイ科技(1478/HK)が1.4%高、富智康集団(2038/HK)が4.5%高で引けた。
 半面、中国不動産セクターは安い。雅居楽集団HD(3383/HK)が8.8%、遠洋集団HD(3377/HK)が6.9%、世茂集団HD(813/HK)が5.8%、旭輝(884/HK)が5.0%ずつ下落した。
 そのほか、中間決算の赤字転落見通しを明らかにした製紙大手の山東晨鳴紙業集団(1812/HK)が7.7%安、エチレンメーカー中国最大手の中国石化上海石化(338/HK)が6.6%安と値を下げている。
 本土マーケットは4日ぶりに反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.93%安の3486.88ポイントで前場取引を終了した。不動産が安い。消費関連、資源・素材、金融、医薬、公益、ハイテクなども売られた。


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