2025/07/14 13:32
香港前場:ハンセン0.1%高で3日続伸、上海総合は0.4%上昇 
週明け14日前場の香港マーケットは、主要85銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比26.46ポイント(0.11%)高の24166.03ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が30.51ポイント(0.35%)高の8718.07ポイントと小幅ながら3日続伸した。売買代金は1197億870万香港ドルに縮小している(11日前場は1758億5410万香港ドル)。
米中関係の改善期待が相場を支える流れ。米国のルビオ国務長官と中国の王毅外交部長は11日、マレーシアで初めて対面会談した。ルビオ氏は会談後、トランプ大統領と習近平・国家主席の首脳会談は実現する可能性が高いと発言している。また、王氏は会談後、米中はあらゆるレベルで対話の枠組みを強化することで合意したとの声明を発表した。
ただ、上値は重い。早期の米利下げ観測が後退したほか、中国指標の発表も気がかり材料となっている。外電が11日報じたところによると、米シカゴ地区連銀のグールズビー総裁は、新たな米関税措置によりインフレ見通しが一段と不透明になったとして、利下げが遅れる可能性があるとの認識を示した。中国ではあす15日に6月の小売売上高や鉱工業生産、4〜6月期の実質GDP成長率、金融統計も15日までに報告される予定。結果を見極めたいとして、様子見ムードも漂っている。きょうの取引時間中に公表された6月の貿易統計に関しては、米ドル輸出が予想(5.0%増)を上回る5.8%増となり、輸入も1.1%増と予想(0.3%増)を上回った。ただ、相場に与える影響は限定されている。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、中国神華能源(1088/HK)が4.7%高、理想汽車(2015/HK)が2.9%高、翰森製薬集団(3692/HK)が2.4%高と上げが目立っている。神華能源は13日、中間業績の12〜18%減益見通しを明らかにしたが、嫌気する売りはみられなかった。
セクター別では、中国の不動産が高い。旭輝(884/HK)が5.3%、碧桂園HD(2007/HK)が4.9%、中国金茂HD(817/HK)が3.8%、世茂集団HD(813/HK)が3.7%ずつ上昇した。
ゼネコンや素材(セメント・鉄鋼)などインフラ建設セクターもしっかり。中国建築国際集団(3311/HK)が2.6%高、中国中鉄(390/HK)が2.1%高、中国建材(3323/HK)が8.1%高、安徽海螺水泥(914/HK)が4.2%高、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が4.6%高、鞍鋼(347/HK)が3.4%高で引けた。中国建材については、中間業績の黒字転換見通しが好感されている。
他の個別株動向では、鉄道車両最大手の中国中車(1766/HK)が7.3%高。同社は11日引け後、中間決算の純利益が前年同期比で60〜80%増加するとの見通しを明らかにした。
半面、カジノ銘柄は安い。新濠国際発展(200/HK)が3.6%、永利澳門(1128/HK)が3.1%、澳門博彩HD(880/HK)が2.9%、金沙中国(1928/HK)が2.3%ずつ下落した。
本土マーケットも3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.43%高の3525.40ポイントで前場取引を終了した。銀行が高い。エネルギー、公益、素材、インフラ関連、自動車なども買われた。半面、不動産は安い。証券、ハイテクの一角も売られた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
米中関係の改善期待が相場を支える流れ。米国のルビオ国務長官と中国の王毅外交部長は11日、マレーシアで初めて対面会談した。ルビオ氏は会談後、トランプ大統領と習近平・国家主席の首脳会談は実現する可能性が高いと発言している。また、王氏は会談後、米中はあらゆるレベルで対話の枠組みを強化することで合意したとの声明を発表した。
ただ、上値は重い。早期の米利下げ観測が後退したほか、中国指標の発表も気がかり材料となっている。外電が11日報じたところによると、米シカゴ地区連銀のグールズビー総裁は、新たな米関税措置によりインフレ見通しが一段と不透明になったとして、利下げが遅れる可能性があるとの認識を示した。中国ではあす15日に6月の小売売上高や鉱工業生産、4〜6月期の実質GDP成長率、金融統計も15日までに報告される予定。結果を見極めたいとして、様子見ムードも漂っている。きょうの取引時間中に公表された6月の貿易統計に関しては、米ドル輸出が予想(5.0%増)を上回る5.8%増となり、輸入も1.1%増と予想(0.3%増)を上回った。ただ、相場に与える影響は限定されている。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、中国神華能源(1088/HK)が4.7%高、理想汽車(2015/HK)が2.9%高、翰森製薬集団(3692/HK)が2.4%高と上げが目立っている。神華能源は13日、中間業績の12〜18%減益見通しを明らかにしたが、嫌気する売りはみられなかった。
セクター別では、中国の不動産が高い。旭輝(884/HK)が5.3%、碧桂園HD(2007/HK)が4.9%、中国金茂HD(817/HK)が3.8%、世茂集団HD(813/HK)が3.7%ずつ上昇した。
ゼネコンや素材(セメント・鉄鋼)などインフラ建設セクターもしっかり。中国建築国際集団(3311/HK)が2.6%高、中国中鉄(390/HK)が2.1%高、中国建材(3323/HK)が8.1%高、安徽海螺水泥(914/HK)が4.2%高、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が4.6%高、鞍鋼(347/HK)が3.4%高で引けた。中国建材については、中間業績の黒字転換見通しが好感されている。
他の個別株動向では、鉄道車両最大手の中国中車(1766/HK)が7.3%高。同社は11日引け後、中間決算の純利益が前年同期比で60〜80%増加するとの見通しを明らかにした。
半面、カジノ銘柄は安い。新濠国際発展(200/HK)が3.6%、永利澳門(1128/HK)が3.1%、澳門博彩HD(880/HK)が2.9%、金沙中国(1928/HK)が2.3%ずつ下落した。
本土マーケットも3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.43%高の3525.40ポイントで前場取引を終了した。銀行が高い。エネルギー、公益、素材、インフラ関連、自動車なども買われた。半面、不動産は安い。証券、ハイテクの一角も売られた。
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