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2025/07/10 13:33

香港前場:ハンセン0.1%高で反発、上海総合0.4%上昇 無料記事

 10日前場の香港マーケットは、主要85銘柄で構成されるハンセン指数が前日比22.47ポイント(0.09%)高の23914.79ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が25.44ポイント(0.30%)高の8622.71ポイントと反発した。売買代金は1257億130万香港ドルとなっている(9日前場は1223億8520万香港ドル)。
 米ハイテク株高が相場を支える流れ。昨夜の米株市場は、半導体株の主導でナスダック指数が0.9%高と続伸し、3日ぶりに史上最高値を更新した。人工知能(AI)産業の拡大を背景に、半導体需要も高まると分析される中、エヌビディア株は上場来高値を更新。一時2.8%高の164.42米ドルを記録し、世界で初めて時価総額4兆米ドル(約585兆円)を突破した。中国の政策に対する期待感も根強い。国務院(内閣に相当)は9日、雇用下支えのため、社会保険補助の拡大や、若年失業者への支援など新たな施策を発表した。そのほか当局は、消費拡大やデフレ対策にも注力している。ただ、上値は重い。米高関税政策の不透明感がくすぶっているほか、中国指標の発表も気がかりだ。中国では週明け14日に貿易統計、15日に小売売上高や鉱工業生産、4〜6月期の実質GDP成長率、15日までに金融統計が報告される。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が6.3%高、電子機器受託製造サービス(EMS)の比亜迪電子(BYDエレクトロニック:285/HK)が5.6%高、宅配サービス中国大手の中通快逓(2057/HK)が4.9%高と上げが目立った。
 セクター別では、中国の不動産が高い。遠洋集団HD(3377/HK)が19.6%、広州富力地産(2777/HK)が4.1%、越秀地産(123/HK)が3.6%、合景泰富集団HD(1813/HK)が3.3%ずつ上昇した。
 クラウドや半導体の銘柄群も買われる。微盟集団(2013/HK)が3.1%高、金蝶国際軟件集団(268/HK)が2.5%高、万国数拠HD(9698/HK)が2.4%高、ASMPT(522/HK)が1.9%高、英諾賽科(蘇州)科技(2577/HK)が1.4%高で引けた。
 中国の金融セクターもしっかり。中国農業銀行(1288/HK)が2.0%高、中国建設銀行(939/HK)が1.9%高、中国平安保険(2318/HK)が3.2%高、中国人寿保険(2628/HK)が1.8%高、交銀国際HD(3329/HK)が37.3%高、第一上海投資(227/HK)が9.2%高で前場取引を終えた。
 半面、EV(電気自動車)関連はさえない。比亜迪(BYD:1211/HK)が2.4%、浙江零ホウ科技(9863/HK)が2.3%、小鵬汽車(9868/HK)が2.2%、蔚来集団(9866/HK)が1.3%ずつ下落した。
 本土マーケットも反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.36%高の3505.58ポイントで前場取引を終了した。不動産が高い。金融、資源・素材、医薬、運輸なども買われた。半面、消費関連は安い。自動車、軍需産業、ハイテク、公益も売られた。



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