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2025/08/11 16:23

中国大引:上海総合0.3%高で反発、ハイテク株に買い 無料記事

 週明け11日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前営業日比12.42ポイント(0.34%)高の3647.55ポイントと反発した。約3年8カ月ぶりの高値水準を回復している。
 投資家心理がやや上向く流れ。米利下げ観測が高まったことや、東欧地域の地政学リスクが後退しつつあることを好感している。中国の政策に対する期待も根強い。大手ブローカーや国際機関は、中国が追加の景気対策で中国経済を支える可能性が高いとして、今年の成長目標を上方修正している。
 ただ、上値は限定的。中国のデフレ懸念などが重しだ。先週末9日に発表された7月の物価統計に関しては、消費者物価指数(CPI)が前年同月比で横ばい(予想はマイナス0.1%)、生産者物価指数(PPI)がマイナス3.6%(予想はマイナス3.3%)という結果だった。デフレ緩和の兆しはあるものの、依然として不透明感がくすぶる状況だ。(亜州リサーチ編集部)
 業種別では、ハイテク関連の上げが目立つ。アナログ半導体チップの中電科芯片技術(600877/SH)が10.0%(ストップ)高、電子部品メーカー大手の環旭電子(601231/SH)が9.1%高、携帯端末ODM(相手先ブランドによる設計・生産)の華勤技術(603296/SH)が4.6%高、LED部材トップメーカーの三安光電(600703/SH)が3.3%高、業務ソフト開発大手の用友網絡科技(600588/SH)が3.1%高、情報技術サービスの中電科数字技術(600850/SH)が3.0%高で引けた。
 医薬株もしっかり。津薬達仁堂集団(600329/SH)が6.0%、華北製薬(600812/SH)が1.7%、上海復星医薬集団(600196/SH)が1.6%、ショウ州片仔コウ薬業(600436/SH)と浙江華海薬業(600521/SH)がそろって1.3%ずつ上昇した。消費関連、不動産、自動車、インフラ関連、素材、証券なども買われている。
 半面、エネルギー株はさえない。中国石油天然気(601857/SH)が2.1%、陝西煤業(601225/SH)が2.0%、海洋石油工程(600583/SH)が1.8%、中海油能源発展(600968/SH)が1.7%、中国海洋石油(600938/SH)が1.4%ずつ下落した。公益、銀行・保険、運輸も売られている。
 外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.53ポイント(0.20%)高の267.24ポイント、深センB株指数が14.78ポイント(1.13%)高の1320.20ポイントで終了した。


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