2025/10/15 13:37 NEW!!
香港前場:ハンセン1.2%高で8日ぶり反発、上海総合は0.1%上昇 
15日前場の香港マーケットは、主要88銘柄で構成されるハンセン指数が前日比308.33ポイント(1.21%)高の25749.68ポイントと8日ぶりに反発し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が101.20ポイント(1.11%)高の9180.36ポイントと4日ぶりに反発した。売買代金は1586億470万香港ドルとなっている(14日前場は1887億6120万香港ドル)。
自律反発狙いの買いが先行する流れ。ハンセン指数は前日まで7日続落し、足もとでは9月5日以来、約1カ月ぶりの安値水準に落ち込んでいた。米追加利下げ見通しもプラス。香港は金融政策で米国に追随するため、域内金利の低下期待も強まった。中国の消費支援策に対する期待も高まる。中国経済の輸出依存が指摘される中、李強首相が14日、国内の消費促進を改めて呼びかけた。中国共産党は今月20〜23日に第20期中央委員会第4回全体会議(4中全会)を開き、来年から始まる第15次5カ年計画(2026〜30年)について議論する予定。内需拡大に向けた対策が打ち出されるとの見方が広がった。もっとも、米中対立の警戒感は根強く、上値は限定されている。
一方、寄り付き直後に公表された9月の中国物価統計は、消費者物価指数(CPI)が前年同月比でマイナス0.3%と下落率は前月実績(マイナス0.4%)を下回り、生産者物価指数(PPI)もマイナス2.3%と下落率は前月実績(マイナス2.9%)を下回った。改善したとはいえ、依然としてデフレ基調が続いている。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、宝飾小売チェーン大手の周大福珠宝(1929/HK)が4.3%高、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が4.1%高、医療サービス企業の阿里健康信息技術(アリババ・ヘルス:241/HK)が3.7%高と上げが目立った。
セクター別では、セメント・鉄鋼が高い。中国建材(3323/HK)が6.3%、中国西部水泥(2233/HK)が5.2%、安徽海螺水泥(914/HK)が4.1%、中国東方集団HD(581/HK)が4.4%、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が2.7%、鞍鋼(347/HK)が2.3%ずつ上昇した。中国建材については、1〜9月期の黒字転換見通しが材料視されている。
中国の保険セクターもしっかり。新華人寿保険(1336/HK)が4.3%高、中国人寿保険(2628/HK)が3.3%高、中国平安保険(2318/HK)が2.7%高、中国太平洋保険集団(2601/HK)が2.3%高と値を上げた。
消費セクターも物色される。周大福のほか、マルチブランド化粧品の上海上美化妝品(2145/HK)が6.6%高、組み立てキャラクター玩具の布魯可集団(325/HK)が6.5%高、日用雑貨チェーンの創優品集団HD(9896/HK)が4.3%高、フィギュア・玩具の泡泡瑪特国際集団(ポップ・マート:9992/HK)が3.7%高、スポーツ用品の滔搏国際HD(6110/HK)が3.5%高、火鍋の海底撈国際HD(6862/HK)が2.9%高、白物家電の美的集団(300/HK)が2.6%高で引けた。
本土マーケットは4日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.10%高の3869.25ポイントで前場の取引を終了した。医薬が高い。消費、自動車、空運、銀行・保険、ハイテクの一角なども買われた。半面、資源・素材は安い。公益、不動産、軍需産業、海運も売られた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
自律反発狙いの買いが先行する流れ。ハンセン指数は前日まで7日続落し、足もとでは9月5日以来、約1カ月ぶりの安値水準に落ち込んでいた。米追加利下げ見通しもプラス。香港は金融政策で米国に追随するため、域内金利の低下期待も強まった。中国の消費支援策に対する期待も高まる。中国経済の輸出依存が指摘される中、李強首相が14日、国内の消費促進を改めて呼びかけた。中国共産党は今月20〜23日に第20期中央委員会第4回全体会議(4中全会)を開き、来年から始まる第15次5カ年計画(2026〜30年)について議論する予定。内需拡大に向けた対策が打ち出されるとの見方が広がった。もっとも、米中対立の警戒感は根強く、上値は限定されている。
一方、寄り付き直後に公表された9月の中国物価統計は、消費者物価指数(CPI)が前年同月比でマイナス0.3%と下落率は前月実績(マイナス0.4%)を下回り、生産者物価指数(PPI)もマイナス2.3%と下落率は前月実績(マイナス2.9%)を下回った。改善したとはいえ、依然としてデフレ基調が続いている。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、宝飾小売チェーン大手の周大福珠宝(1929/HK)が4.3%高、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が4.1%高、医療サービス企業の阿里健康信息技術(アリババ・ヘルス:241/HK)が3.7%高と上げが目立った。
セクター別では、セメント・鉄鋼が高い。中国建材(3323/HK)が6.3%、中国西部水泥(2233/HK)が5.2%、安徽海螺水泥(914/HK)が4.1%、中国東方集団HD(581/HK)が4.4%、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が2.7%、鞍鋼(347/HK)が2.3%ずつ上昇した。中国建材については、1〜9月期の黒字転換見通しが材料視されている。
中国の保険セクターもしっかり。新華人寿保険(1336/HK)が4.3%高、中国人寿保険(2628/HK)が3.3%高、中国平安保険(2318/HK)が2.7%高、中国太平洋保険集団(2601/HK)が2.3%高と値を上げた。
消費セクターも物色される。周大福のほか、マルチブランド化粧品の上海上美化妝品(2145/HK)が6.6%高、組み立てキャラクター玩具の布魯可集団(325/HK)が6.5%高、日用雑貨チェーンの創優品集団HD(9896/HK)が4.3%高、フィギュア・玩具の泡泡瑪特国際集団(ポップ・マート:9992/HK)が3.7%高、スポーツ用品の滔搏国際HD(6110/HK)が3.5%高、火鍋の海底撈国際HD(6862/HK)が2.9%高、白物家電の美的集団(300/HK)が2.6%高で引けた。
本土マーケットは4日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.10%高の3869.25ポイントで前場の取引を終了した。医薬が高い。消費、自動車、空運、銀行・保険、ハイテクの一角なども買われた。半面、資源・素材は安い。公益、不動産、軍需産業、海運も売られた。
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