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2025/10/30 16:44 NEW!!

中国大引:上海総合0.7%安で反落、医薬や不動産に売り 無料記事

 30日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比29.43ポイント(0.73%)安の3986.90ポイントと反落した。
 利益確定売りが先行する流れ。上海総合指数は前日、約10年3カ月ぶりに心理的な節目となる4000ポイント台(4016.33ポイント)に乗せただけに、売り圧力が意識されている。また、中国ではあす31日、10月の製造業PMIが公表されるため、内容を見極めたいとするムードも漂った。最新の市場コンセンサスでは、前回の49.8から49.6に低下する見通しとなっている。
 米中貿易摩擦の緩和期待などで指数はプラス圏に浮上する場面がみられたものの、首脳会談を巡る好材料はいったん出尽くしたとの見方もあり、買いの勢いは続かなかった。トランプ米大統領と中国の習近平・国家主席による6年ぶりの対面会談は、韓国の釜山で午前11時過ぎ(日本時間と同じ)に始まり、約1時間半で終了した。トランプ氏はその後、「素晴らしい会談を行った」と述べ、合成麻薬フェンタニルの米流入対策で中国に課していた20%の追加関税を10%に引き下げると発表。そのほか、貿易摩擦を緩和するための複数項目で合意したことも明らかにした。トランプ氏はまた、4月に自身が訪中し、来年後半には習氏が訪米する予定だと語っている。(亜州リサーチ編集部)
 業種別では、医薬の下げが目立つ。薬明康徳(603259/SH)が8.5%安、江蘇聯環薬業(600513/SH)が4.4%安、湖南方盛製薬 (603998/SH)が3.3%安、通化東宝薬業(600867/SH)が3.2%安、河南太龍薬業(600222/SH)が2.6%安で引けた。
 不動産株もさえない。華遠地産(600743/SH)が2.8%、華麗家族(600503/SH)が2.5%、金地集団(600383/SH)が2.3%、緑地HD(600606/SH)が2.2%、信達地産(600657/SH)が1.8%ずつ下落した。ハイテク株、消費関連株、自動車株、金融株、インフラ関連株なども売られている。
 半面、非鉄・レアアースや鉄鋼の銘柄はしっかり。中国アルミ(601600/SH)が4.0%、江西銅業(600362/SH)が1.0%、北方希土(集団)高科技(600111/SH)が2.3%、広晟有色金属(600259/SH)が1.0%、新余鋼鉄(600782/SH)が5.7%、宝山鋼鉄(600019/SH)が2.3%ずつ上昇した。エネルギー株、運輸株、公益株も買われている。
 外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.21ポイント(0.08%)高の261.33ポイント、深センB株指数が8.15ポイント(0.62%)安の1316.04ポイントで終了した。



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