2025/11/10 16:38 NEW!!
中国大引:上海総合0.5%高で反発、消費関連に買い 
週明け10日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前営業日比21.04ポイント(0.53%)高の4018.60ポイントと反発した。2015年7月以来、10年4カ月ぶりの高値水準を終値で更新している。
投資家のリスク回避スタンスがやや薄らぐ流れ。米中貿易戦争の休戦がプラス材料だ。米中両政府は10日午後(日本時間)、互いにかけた追加関税を引き下げる。そのほか、米国は中国船などに対する入港料の徴収も10日から1年間延期。中国はガリウムやゲルマニウムなどレアメタル(希少金属)の米向け禁輸措置を停止する。中国の消費活動持ち直しも期待された。9日に公表された物価統計は、消費者物価指数(CPI)が前年同期比プラス0.2%となり、9月のマイナス0.3%から上昇に転じている。もっとも、デフレ脱却の判断は時期尚早との声もあり、上値は限定された。先週7日に公表された10月の貿易統計では、米ドル建て輸出が予想外のマイナスに落ち込んでいる。それより先に報告された月次の経済統計でも、中国景気の停滞を示す内容が相次いだ。(亜州リサーチ編集部)
業種別では、消費関連の上げが目立つ。免税店の中国旅遊集団中免(601888/SH)、酒造の舍得酒業(600702/SH)、乳製品の北京三元食品(600429/SH)などがそろって10.0%(ストップ)高、チーズ生産の上海妙可藍多食品科技(600882/SH)が8.1%高、百貨店の王府井集団(600859/SH)が5.5%高、乳製品の内蒙古伊利実業集団(600887/SH)が3.6%高で引けた。
金融株もしっかり。上海銀行(601229/SH)が2.3%、中信銀行(601998/SH)が1.5%、中国人寿保険(601628/SH)が2.0%、太平洋保険(601601/SH)が1.2%、華泰証券(601688/SH)が2.0%、中信証券(600030/SH)が1.0%ずつ上昇した。医薬株、資源・素材株、不動産株なども買われている。
半面、ハイテク関連はさえない。銅張積層板メーカー世界大手の広東生益科技(600183/SH)が4.1%、薄膜コンデンサー中国最大手の廈門法拉電子(600563/SH)が3.9%、スーパーコンピューター世界大手の曙光信息産業(603019/SH)が3.8%、産業向けIoT事業の富士康工業互聯網(601138/SH)が1.7%ずつ下落した。ほか、ハイテク・スタートアップ企業向け市場「科創板」では、AIチップの中科寒武紀科技(カンブリコン・テクノロジーズ:688256/SH)が2.9%安。主要50銘柄で構成される「上証科創板50成分指数(Star50)」は0.6%逆行安した。そのほか、自動車株、インフラ建設株の一角も売られている。
外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.56ポイント(0.22%)高の257.94ポイント、深センB株指数が7.38ポイント(0.56%)高の1321.35ポイントで終了した。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
投資家のリスク回避スタンスがやや薄らぐ流れ。米中貿易戦争の休戦がプラス材料だ。米中両政府は10日午後(日本時間)、互いにかけた追加関税を引き下げる。そのほか、米国は中国船などに対する入港料の徴収も10日から1年間延期。中国はガリウムやゲルマニウムなどレアメタル(希少金属)の米向け禁輸措置を停止する。中国の消費活動持ち直しも期待された。9日に公表された物価統計は、消費者物価指数(CPI)が前年同期比プラス0.2%となり、9月のマイナス0.3%から上昇に転じている。もっとも、デフレ脱却の判断は時期尚早との声もあり、上値は限定された。先週7日に公表された10月の貿易統計では、米ドル建て輸出が予想外のマイナスに落ち込んでいる。それより先に報告された月次の経済統計でも、中国景気の停滞を示す内容が相次いだ。(亜州リサーチ編集部)
業種別では、消費関連の上げが目立つ。免税店の中国旅遊集団中免(601888/SH)、酒造の舍得酒業(600702/SH)、乳製品の北京三元食品(600429/SH)などがそろって10.0%(ストップ)高、チーズ生産の上海妙可藍多食品科技(600882/SH)が8.1%高、百貨店の王府井集団(600859/SH)が5.5%高、乳製品の内蒙古伊利実業集団(600887/SH)が3.6%高で引けた。
金融株もしっかり。上海銀行(601229/SH)が2.3%、中信銀行(601998/SH)が1.5%、中国人寿保険(601628/SH)が2.0%、太平洋保険(601601/SH)が1.2%、華泰証券(601688/SH)が2.0%、中信証券(600030/SH)が1.0%ずつ上昇した。医薬株、資源・素材株、不動産株なども買われている。
半面、ハイテク関連はさえない。銅張積層板メーカー世界大手の広東生益科技(600183/SH)が4.1%、薄膜コンデンサー中国最大手の廈門法拉電子(600563/SH)が3.9%、スーパーコンピューター世界大手の曙光信息産業(603019/SH)が3.8%、産業向けIoT事業の富士康工業互聯網(601138/SH)が1.7%ずつ下落した。ほか、ハイテク・スタートアップ企業向け市場「科創板」では、AIチップの中科寒武紀科技(カンブリコン・テクノロジーズ:688256/SH)が2.9%安。主要50銘柄で構成される「上証科創板50成分指数(Star50)」は0.6%逆行安した。そのほか、自動車株、インフラ建設株の一角も売られている。
外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.56ポイント(0.22%)高の257.94ポイント、深センB株指数が7.38ポイント(0.56%)高の1321.35ポイントで終了した。
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