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2025/11/07 13:27 NEW!!

香港前場:ハンセン1.1%安で反落、上海総合は0.2%下落 無料記事

 7日前場の香港マーケットは、主要88銘柄で構成されるハンセン指数が前日比301.71ポイント(1.14%)安の26184.19ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が104.40ポイント(1.12%)安の9251.57ポイントと反落した。売買代金は1151億5160万香港ドルとなっている(6日前場は1271億3700万香港ドル)。
 投資家の慎重スタンスが再び強まる流れ。米景気懸念と米金融政策の不透明感が改めて意識され、6日の米株市場では主要株価指数がそろって反落し、香港にも売りが波及している。中国の経済動向も懸念。取引時間中に報告された10月の貿易統計では、輸出入がそろって予想を下回った。中でも米ドル建て輸出は前年同月比1.1%減少し、前月の8.3%増からマイナス成長に沈んでいる。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、ショート動画投稿アプリの快手科技(1024/HK)が5.7%安、フィギュア・玩具の泡泡瑪特国際集団(ポップマート:9992/HK)が5.5%安、民営教育サービス事業者の新東方教育科技集団(9901/HK)が4.8%安と下げが目立った。ポップマートについては、世界を席巻した主力商品「ラブブ」の人気がピークを打ったとの指摘もあり、8月26日に付けた最高値(339.80香港ドル)から下落が続いている(前場終値は205.60香港ドル)。
 セクター別では、自動車関連が安い。自動運転システムの小馬智行(ポニーAI:2026/HK)が13.2%、文遠知行(800/HK)が12.4%、地平線(9660/HK)が2.4%、自動車部品の寧波均勝電子(699/HK)が7.9%、耐世特汽車系統集団(1316/HK)が7.7%ずつ下落した。米市場にADR上場する小馬智行と文遠知行は6日に香港重複上場し、それぞれ公募価格比で1割前後下げて初日を終えている。本土上場する寧波均勝電子も6日に香港重複上場し、公募価格を割り込んで取引を終了した。
 半導体や人工知能(AI)技術、クラウドの銘柄も売られる。上海復旦微電子集団(1385/HK)が4.1%安、華虹半導体(1347/HK)が2.8%安、滴普科技(1384/HK)が25.9%安、北京第四範式智能技術(6682/HK)が3.6%安、金山雲(3896/HK)が4.0%安、金蝶国際軟件集団(268/HK)が3.8%安と値を下げた。
 医薬セクターもさえない。泰生物製薬(6978/HK)が4.1%安、艾美疫苗(6660/HK)が3.8%安、信達生物製薬(1801/HK)が2.7%安、緑葉製薬集団(2186/HK)が2.5%安で引けた。
 半面、グリーン発電関連銘柄の物色は続く。太陽光発電用透明ガラス(PVガラス)メーカーの福莱特玻璃集団(6865/HK)が6.7%、太陽光発電(PV)用ガラス基板メーカーの信義光能HD(968/HK)が6.5%、太陽光発電(PV)素材メーカーの協キン科技HD(3800/HK)が2.9%ずつ上昇した。中国当局がカーボンニュートラルに注力していることを引き続き材料視している。
 本土マーケットは3日ぶりに反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.16%安の4001.24ポイントで前場の取引を終了した。ハイテクが安い。自動車、金融、医薬、公益、軍需産業なども売られた。半面、資源・資材は高い。食品飲料、通信・メディアも買われた。


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