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2025/11/05 13:29 NEW!!

香港前場:ハンセン0.3%安で続落、上海総合は0.1%上昇 無料記事

 5日前場の香港マーケットは、主要88銘柄で構成されるハンセン指数が前日比73.60ポイント(0.28%)安の25878.80ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が28.80ポイント(0.31%)安の9144.41ポイントと続落した。売買代金は1382億2580万香港ドルとなっている(4日前場は1203億6740万香港ドル)。
 米ハイテク株安が重しとなる流れ。昨夜の米株市場では、今年の相場をリードしていた人工知能(AI)関連銘柄の割高感が意識され、ハイテク株比率の大きいナスダック指数は2.0%安と3日ぶりに反落した。香港の投資サミットに参加したゴールドマン・サックスとモルガン・スタンレーの最高経営責任者(CEO)は4日、株式マーケットの動向について、近いうちに大幅な調整があるとの見解をそれぞれ示している。香港マーケットにも売りが波及した。ただ、下値を叩くような売りはみられない。中国景況感が悪化する中、当局は景気対策を強めるとの見方が支えだ。安寄りした本土株のプラス圏浮上をにらみながら、香港の指数も下げ幅を縮小している。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、民営教育サービス事業者の新東方教育科技集団(9901/HK)が3.9%安、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が2.4%安、自動車大手の比亜迪(BYD:1211/HK)が2.3%安と下げが目立った。
 セクター別では、半導体が安い。上海復旦微電子集団(1385/HK)が3.8%、華虹半導体(1347/HK)が3.3%、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が1.4%ずつ下落した。そのほか、クラウドやAI技術の銘柄も売られる。微盟集団(2013/HK)が3.1%安、金山雲(3896/HK)が1.9%安、北京第四範式智能技術(6682/HK)が5.6%安、商湯集団(20/HK)が3.5%安で引けた。
 自動車セクターの一角もさえない。BYDのほか、小鵬汽車(9868/HK)が3.2%安、奇瑞汽車(9973/HK)が2.5%安で前場取引を終えている。そのほか、自動運転やライダー(LiDAR)などスマートドライブ関連で禾賽科技(2525/HK)が4.2%安、地平線(9660/HK)が2.8%安、知行汽車科技(蘇州)(1274/HK)が2.3%安と値を下げた。
 半面、産金・非鉄セクターはしっかり。山東黄金鉱業(1787/HK)と中国黄金国際資源(2099/HK)がそろって2.0%、赤峰吉隆黄金鉱業(6693/HK)が1.8%、江西銅業(358/HK)が3.5%、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が2.1%ずつ上昇した。
 本土マーケットは小反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.05%高の3962.04ポイントで前場の取引を終了した。不動産が高い。銀行、インフラ関連、公益、エネルギーなども買われた。半面、ハイテクは安い。医薬、素材、自動車も売られた。



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