2025/10/27 17:33 NEW!!
香港大引:ハンセン1.1%高で3日続伸、テック指数は1.8%上昇 
週明け27日の香港マーケットは、主要88銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比273.55ポイント(1.05%)高の26433.70ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が103.28ポイント(1.10%)高の9467.22ポイントと3日続伸した。売買代金は2670億7720万香港ドル(約5兆2587億円)に拡大している(24日は2266億1380万香港ドル)。
投資家のリスク選好が強まる流れ。米中貿易協議の進展が好材料だ。ベッセント米財務長官と中国の何立峰・副総理が25〜26日に閣僚級の貿易協議をマレーシアで開き、トランプ米大統領と中国の習近平・国家主席の直接会談に向けた「枠組み」をまとめた。報道によると、米国の中国製品に対する100%関税は撤回され、中国のレアアース(希土類)輸出規制厳格化は先送りされる。30日にAPEC(アジア太平洋経済協力会議)にあわせて開催される米中首脳会談で正式決定される見通しだ。中国製造業の業績成長もプラス。国家統計局は27日、9月の工業企業利益が前年同月比21.6%増と2カ月連続で大幅に増加し、2023年11月以来の伸びとなったと報告した。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、中国インターネット検索最大手の百度集団(9888/HK)が6.2%高、医薬品受託研究開発製造機関(CRDMO)の無錫薬明康徳新薬開発(2359/HK)が4.1%高、ICファウンドリー中国最大手の中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が3.5%高と上げが目立った。無錫薬明康徳については、業績見通しの引き上げや、臨床研究サービス事業の売却で主力C事業に集中すると発表したことも好感されている。
セクター別では、半導体が高い。SMICのほか、英諾賽科(蘇州)科技(2577/HK)が12.7%、蘇州貝克微電子(2149/HK)が5.7%、華虹半導体(1347/HK)が5.0%、ASMPT(522/HK)が4.2%ずつ上昇した。そのほか、クラウドや人工知能(AI)技術の関連銘柄も買われている。ハンセン科技(テック)指数は1.8%高と他の主要指数をアウトパフォームした。
発電や設備の電力セクターも物色される。中国広核電力(1816/HK)が3.9%高、華能国際電力(902/HK)が2.4%高、華電国際電力(1071/HK)が1.8%高、ハルビン電気(1133/HK)が11.4%高、東方電気(1072/HK)が9.5%高、上海電気集団(2727/HK)が4.7%高で取引を終えた。
半面、自動車セクターの一角は安い。広州汽車集団(2238/HK)が3.8%、吉利汽車(175/HK)が2.0%、理想汽車(2015/HK)が1.8%、北京汽車(1958/HK)が1.5%ずつ下落した。広州汽車集団に関しては、1〜9月期業績の赤字転落が嫌気されている。
本土マーケットも3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比1.18%高の3996.95ポイントで取引を終了した。ハイテクが高い。発電、資源・素材、インフラ関連、海運、金融、医薬、自動車なども買われた。半面、不動産は安い。食品・酒造の一角も売られた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
投資家のリスク選好が強まる流れ。米中貿易協議の進展が好材料だ。ベッセント米財務長官と中国の何立峰・副総理が25〜26日に閣僚級の貿易協議をマレーシアで開き、トランプ米大統領と中国の習近平・国家主席の直接会談に向けた「枠組み」をまとめた。報道によると、米国の中国製品に対する100%関税は撤回され、中国のレアアース(希土類)輸出規制厳格化は先送りされる。30日にAPEC(アジア太平洋経済協力会議)にあわせて開催される米中首脳会談で正式決定される見通しだ。中国製造業の業績成長もプラス。国家統計局は27日、9月の工業企業利益が前年同月比21.6%増と2カ月連続で大幅に増加し、2023年11月以来の伸びとなったと報告した。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、中国インターネット検索最大手の百度集団(9888/HK)が6.2%高、医薬品受託研究開発製造機関(CRDMO)の無錫薬明康徳新薬開発(2359/HK)が4.1%高、ICファウンドリー中国最大手の中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が3.5%高と上げが目立った。無錫薬明康徳については、業績見通しの引き上げや、臨床研究サービス事業の売却で主力C事業に集中すると発表したことも好感されている。
セクター別では、半導体が高い。SMICのほか、英諾賽科(蘇州)科技(2577/HK)が12.7%、蘇州貝克微電子(2149/HK)が5.7%、華虹半導体(1347/HK)が5.0%、ASMPT(522/HK)が4.2%ずつ上昇した。そのほか、クラウドや人工知能(AI)技術の関連銘柄も買われている。ハンセン科技(テック)指数は1.8%高と他の主要指数をアウトパフォームした。
発電や設備の電力セクターも物色される。中国広核電力(1816/HK)が3.9%高、華能国際電力(902/HK)が2.4%高、華電国際電力(1071/HK)が1.8%高、ハルビン電気(1133/HK)が11.4%高、東方電気(1072/HK)が9.5%高、上海電気集団(2727/HK)が4.7%高で取引を終えた。
半面、自動車セクターの一角は安い。広州汽車集団(2238/HK)が3.8%、吉利汽車(175/HK)が2.0%、理想汽車(2015/HK)が1.8%、北京汽車(1958/HK)が1.5%ずつ下落した。広州汽車集団に関しては、1〜9月期業績の赤字転落が嫌気されている。
本土マーケットも3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比1.18%高の3996.95ポイントで取引を終了した。ハイテクが高い。発電、資源・素材、インフラ関連、海運、金融、医薬、自動車なども買われた。半面、不動産は安い。食品・酒造の一角も売られた。
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