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2025/11/03 16:22 NEW!!

中国大引:上海総合0.6%高で3日ぶり反発、石油・石炭や銀行に買い 無料記事

 週明け3日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前営業日比21.73ポイント(0.55%)高の3976.52ポイントと3日ぶりに反発した。
 見直し買いが優勢となる流れ。中国経済の先行き不安がくすぶる中、当局は今年の成長率目標「5.0%前後」達成のため景気対策を強めるとの見方が改めて広がっている。10月31日に国家統計局が公表した10月の製造業PMIが49.0と市場予想(49.6)に届かず、景況判断の境目となる50を7カ月連続で下回った。また、前場に発表された民間集計のRatingDog中国製造業業PMIは50.6と、予想(50.7)以上に前月(51.2)から低下している。米中貿易対立が緩和しつつあることもプラス。米ホワイトハウスは1日、10月30日に行われた米中首脳会談での合意内容の詳細を発表し、中国はレアアース(希土類)の新たな輸出規制を事実上撤廃すると明らかにした。そのほか、中国が合成麻薬フェンタニルの違法取引を強化する代わりに、米国は関連の対中関税を20%から10%に引き下げるほか、100%の対中関税も延期する。また、トランプ米大統領は10月31日、フェンタニル関税について残りの10%も削減する可能性を示した。(亜州リサーチ編集部)
 業種別では、石油・石炭の上げが目立つ。中国海洋石油(600938/SH)が4.8%高、中国石油天然気(601857/SH)が4.5%高、中国石油化工(600028/SH)が1.8%高、陝西煤業(601225/SH)が4.2%高、中国神華能源(601088/SH)が2.1%高で引けた。原油相場の引き締まりが期待される。主要産油国で構成する石油輸出機構(OPEC)プラスの有志8カ国は2日のオンライン会議で、来年1〜3月の増産を見送ることを決定した。
 銀行株もしっかり。中国建設銀行(601939/SH)が2.3%、招商銀行(600036/SH)が2.2%、興業銀行(601166/SH)が1.6%、中国工商銀行(601398/SH)が1.5%、中国銀行(601988/SH)が1.2%ずつ上昇した。運輸株、インフラ関連株、公益株、メディア・通信株、不動産株なども買われている。
 半面、産金や非鉄・レアアース株はさえない。紫金鉱業集団(601899/SH)が1.6%、中金黄金(600489/SH)が1.5%、山東黄金(600547/SH)が1.0%、洛陽モリブデン(603993/SH)が3.9%、中国北方稀土(600111/SH)が3.8%、江西銅業(600362/SH)が2.9%ずつ下落した。産金については、金製品の販売価格上昇が警戒される。中国財政部は1日、金(ゴールド)販売に対する税優遇措置を撤廃すると発表した。そのほか、自動車株、医薬株、保険・証券株、半導体株の一角も売られている。
 外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.39ポイント(0.15%)高の260.73ポイント、深センB株指数が10.60ポイント(0.81%)高の1316.01ポイントで終了した。


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