2025/10/24 17:31 NEW!!
香港大引:ハンセン0.7%高で続伸、政策期待でSMIC8.0%上昇 
24日の香港マーケットは、主要88銘柄で構成されるハンセン指数が前日比192.17ポイント(0.74%)高の26160.15ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が63.20ポイント(0.68%)高の9363.94ポイントと続伸した。売買代金は2266億1380万香港ドル(約4兆4574億円)となっている(23日は2452億5570万香港ドル)。
中国の政策に対する期待感が相場を支える流れ。来年から始まる第15次5カ年計画(2026〜30年)について中国共産党が議論する第20期中央委員会第4回全体会議(4中全会)は、23日に閉幕した。会議後のコミュニケ(声明)では、経済発展の軸足を内需に移し、人工知能(AI)産業を支える半導体など先端ハイテク分野の自立自強を加速する方針などが示されている。
米中対立の過度な警戒感が薄らいだこともプラス。米ホワイトハウスは23日、トランプ米大統領と中国の習近平・国家主席が韓国で開かれるAPEC(アジア太平洋経済協力会議)にあわせ、30日に首脳会談を開くと発表した。トランプ氏は先ごろ、中国との貿易関係は不公平だったとし、予定している首脳会談が実現しない可能性に言及していただけに、ひとまず安堵感が広がっている。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、ICファウンドリー中国最大手の中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が8.0%高、アルミ加工の中国宏橋集団(1378/HK)が4.3%高、医薬品受託研究開発製造機関(CRDMO)の無錫薬明康徳新薬開発(2359/HK)が4.0%高と上げが目立っている。無錫薬明は米国でも事業展開しているため、関係改善のメリットが意識された。
セクター別では、半導体が高い。SMICのほか、華虹半導体(1347/HK)が13.7%、ASMPT(522/HK)が8.1%、晶門半導体(2878/HK)が6.0%、上海復旦微電子集団(1385/HK)が5.7%ずつ下落した。ハンセン科技(テック)指数は1.8%高と他の主要指数をアウトパフォームしている。
非鉄・レアメタル関連もしっかり。中国宏橋のほか、非鉄金属・鉱石の五鉱資源(1208/HK)が6.7%高、モリブデン中国最大手の洛陽モリブデン集団(3993/HK)と銅生産で中国最大手の江西銅業(358/HK)がそろって6.2%高、希土類磁石メーカー大手の江西金力永磁科技(6680/HK)が5.2%高、ニッケル大手の新疆新キン鉱業(3833/HK)が4.0%高で引けた。
リチウム関連の銘柄も物色される。中創新航科技(3931/HK)が5.1%高、天斉リ業(9696/HK)が3.9%高、寧徳時代新能源科技(CATL:3750/HK)が3.5%高、江西カン鋒リ業集団(1772/HK)が1.8%高で取引を終えた。
半面、中国の不動産セクターはさえない。深センHD(604/HK)が3.3%、龍湖集団HD(960/HK)が2.1%、越秀地産(123/HK)が1.7%、万科企業(2202/HK)が1.5%ずつ下落した。
本土マーケットも続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.71%高の3950.31ポイントで取引を終了した。ハイテクが高い。軍需産業、素材、自動車、医薬なども買われた。半面、不動産は安い。エネルギー、消費関連、運輸、公益、銀行・保険も売られた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
中国の政策に対する期待感が相場を支える流れ。来年から始まる第15次5カ年計画(2026〜30年)について中国共産党が議論する第20期中央委員会第4回全体会議(4中全会)は、23日に閉幕した。会議後のコミュニケ(声明)では、経済発展の軸足を内需に移し、人工知能(AI)産業を支える半導体など先端ハイテク分野の自立自強を加速する方針などが示されている。
米中対立の過度な警戒感が薄らいだこともプラス。米ホワイトハウスは23日、トランプ米大統領と中国の習近平・国家主席が韓国で開かれるAPEC(アジア太平洋経済協力会議)にあわせ、30日に首脳会談を開くと発表した。トランプ氏は先ごろ、中国との貿易関係は不公平だったとし、予定している首脳会談が実現しない可能性に言及していただけに、ひとまず安堵感が広がっている。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、ICファウンドリー中国最大手の中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が8.0%高、アルミ加工の中国宏橋集団(1378/HK)が4.3%高、医薬品受託研究開発製造機関(CRDMO)の無錫薬明康徳新薬開発(2359/HK)が4.0%高と上げが目立っている。無錫薬明は米国でも事業展開しているため、関係改善のメリットが意識された。
セクター別では、半導体が高い。SMICのほか、華虹半導体(1347/HK)が13.7%、ASMPT(522/HK)が8.1%、晶門半導体(2878/HK)が6.0%、上海復旦微電子集団(1385/HK)が5.7%ずつ下落した。ハンセン科技(テック)指数は1.8%高と他の主要指数をアウトパフォームしている。
非鉄・レアメタル関連もしっかり。中国宏橋のほか、非鉄金属・鉱石の五鉱資源(1208/HK)が6.7%高、モリブデン中国最大手の洛陽モリブデン集団(3993/HK)と銅生産で中国最大手の江西銅業(358/HK)がそろって6.2%高、希土類磁石メーカー大手の江西金力永磁科技(6680/HK)が5.2%高、ニッケル大手の新疆新キン鉱業(3833/HK)が4.0%高で引けた。
リチウム関連の銘柄も物色される。中創新航科技(3931/HK)が5.1%高、天斉リ業(9696/HK)が3.9%高、寧徳時代新能源科技(CATL:3750/HK)が3.5%高、江西カン鋒リ業集団(1772/HK)が1.8%高で取引を終えた。
半面、中国の不動産セクターはさえない。深センHD(604/HK)が3.3%、龍湖集団HD(960/HK)が2.1%、越秀地産(123/HK)が1.7%、万科企業(2202/HK)が1.5%ずつ下落した。
本土マーケットも続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.71%高の3950.31ポイントで取引を終了した。ハイテクが高い。軍需産業、素材、自動車、医薬なども買われた。半面、不動産は安い。エネルギー、消費関連、運輸、公益、銀行・保険も売られた。
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