2025/10/02 13:27
香港前場:ハンセン1.5%高で3日続伸、本土は休場 
休場明け2日前場の香港マーケットは、主要88銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比390.12ポイント(1.45%)高の27245.68ポイントと3日続伸。本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)も155.70ポイント(1.63%)高の9711.03ポイントと3日続伸した。売買代金は1239億8040万香港ドルに縮小している(9月30日前場は1592億320万香港ドル)。
投資家のリスク選好が強まる流れ。米長期金利の低下や、海外の株高、中国の政策期待などが追い風だ。米利下げサイクルの期待が高まり、1日の米債券市場では長期金利の指標となる10年債利回りが急低下(債券価格は反発)。米連邦準備理事会(FRB)は雇用安定化のため、追加利下げをするとの観測が改めて強まった。昨夜の欧米市場では、主要株価指数が軒並み上昇。米国ではNYダウが0.1%高と4日続伸し、連日で史上最高値を更新した。欧州では英国のFTSE100指数が1.0%高と連日で最高値を更新している。
一方、中国では国慶節・中秋節の大型連休が1日にスタート。本土市場は8日まで休場とあって(香港市場は7日が休場)、国内発の新規材料には乏しいものの、政策期待は続いている。次期5カ年計画(2026〜30年)について討議する20期中央委員会第4回全体会議(4中全会)に関しては、今月20〜23日に開催される予定だ。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、太陽光発電(PV)用ガラス基板メーカーの信義光能HD(968/HK)が9.6%高、ICファウンドリー中国最大手の中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が9.3%高、中国ニット衣料最大手の申洲国際集団HD(2313/HK)が6.7%高と上げが目立った。
セクター別では、半導体が高い。SMICのほか、華虹半導体(1347/HK)が5.4%、上海復旦微電子集団(1385/HK)が4.4%、英諾賽科(蘇州)科技(2577/HK)が4.1%ずつ上昇した。
産金・非鉄セクターも物色される。赤峰吉隆黄金鉱業(6693/HK)が6.3%高、中国黄金国際資源(2099/HK)が3.5%高、新疆新キン鉱業(3833/HK)が12.5%高、江西銅業(358/HK)が4.1%高で引けた。そのほか、リチウム関連の天斉リ業(9696/HK)が13.0%高、江西カン鋒リ業集団(1772/HK)が10.3%高と値を上げている。
医薬セクターもしっかり。江蘇恒瑞医薬(1276/HK)が5.3%高、信達生物製薬(1801/HK)が4.8%高、翰森製薬集団(3692/HK)が4.5%高、石薬集団(1093/HK)が2.9%高で前場取引を終えた。石薬集団については、子会社の石薬創新製薬(300765/SZ)を香港メインボードに重複上場させる計画を明らかにしたことも材料視されている。
半面、中国不動産セクターはさえない。遠洋集団HD(3377/HK)が4.4%、融創中国HD(1918/HK)と建発国際投資集団(1908/HK)がそろって2.9%、万科企業(2202/HK)が2.5%ずつ下落した。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
投資家のリスク選好が強まる流れ。米長期金利の低下や、海外の株高、中国の政策期待などが追い風だ。米利下げサイクルの期待が高まり、1日の米債券市場では長期金利の指標となる10年債利回りが急低下(債券価格は反発)。米連邦準備理事会(FRB)は雇用安定化のため、追加利下げをするとの観測が改めて強まった。昨夜の欧米市場では、主要株価指数が軒並み上昇。米国ではNYダウが0.1%高と4日続伸し、連日で史上最高値を更新した。欧州では英国のFTSE100指数が1.0%高と連日で最高値を更新している。
一方、中国では国慶節・中秋節の大型連休が1日にスタート。本土市場は8日まで休場とあって(香港市場は7日が休場)、国内発の新規材料には乏しいものの、政策期待は続いている。次期5カ年計画(2026〜30年)について討議する20期中央委員会第4回全体会議(4中全会)に関しては、今月20〜23日に開催される予定だ。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、太陽光発電(PV)用ガラス基板メーカーの信義光能HD(968/HK)が9.6%高、ICファウンドリー中国最大手の中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が9.3%高、中国ニット衣料最大手の申洲国際集団HD(2313/HK)が6.7%高と上げが目立った。
セクター別では、半導体が高い。SMICのほか、華虹半導体(1347/HK)が5.4%、上海復旦微電子集団(1385/HK)が4.4%、英諾賽科(蘇州)科技(2577/HK)が4.1%ずつ上昇した。
産金・非鉄セクターも物色される。赤峰吉隆黄金鉱業(6693/HK)が6.3%高、中国黄金国際資源(2099/HK)が3.5%高、新疆新キン鉱業(3833/HK)が12.5%高、江西銅業(358/HK)が4.1%高で引けた。そのほか、リチウム関連の天斉リ業(9696/HK)が13.0%高、江西カン鋒リ業集団(1772/HK)が10.3%高と値を上げている。
医薬セクターもしっかり。江蘇恒瑞医薬(1276/HK)が5.3%高、信達生物製薬(1801/HK)が4.8%高、翰森製薬集団(3692/HK)が4.5%高、石薬集団(1093/HK)が2.9%高で前場取引を終えた。石薬集団については、子会社の石薬創新製薬(300765/SZ)を香港メインボードに重複上場させる計画を明らかにしたことも材料視されている。
半面、中国不動産セクターはさえない。遠洋集団HD(3377/HK)が4.4%、融創中国HD(1918/HK)と建発国際投資集団(1908/HK)がそろって2.9%、万科企業(2202/HK)が2.5%ずつ下落した。
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