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2025/11/21 13:46

香港前場:ハンセン2.1%安で反落、上海総合は1.9%下落 無料記事

 21日前場の香港マーケットは、主要88銘柄で構成されるハンセン指数が前日比535.29ポイント(2.07%)安の25300.28ポイントと反落し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が195.98ポイント(2.14%)安の8947.36ポイントと6日続落した。売買代金は1504億7360万香港ドルとなっている(20日前場は1435億8060万香港ドル)。
 投資家心理が悪化する流れ。半導体世界大手エヌビディアの決算上振れや強気な売上高見通しを受けても、市場では人工知能(AI)産業の過剰投資や関連銘柄の割高感などに対する懸念が解消できず、昨夜の米ハイテク株は急反落した。また、中国の経済対策に対する期待感は続いているものの、2026年の経済政策を決める中央経済工作会議の開催が12月中旬ごろとあって、それまでは動きにくいとの見方もある。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、香港リート(不動産投資信託)の領展房地産投資信託基金(823/HK)が7.3%安、オンライン医療の京東健康(JDヘルス:6618/HK)が7.2%安、中国インターネット検索最大手の百度集団(9888/HK)が6.6%安と下げが目立っている。
 セクター別では、半導体が安い。ASMPT(522/HK)が5.8%、英諾賽科(蘇州)科技(2577/HK)が5.5%、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)と華虹半導体(1347/HK)がそろって5.3%ずつ下落した。そのほか、クラウドや人工知能(AI)技術の関連銘柄も売られている。ハンセン科技(テック)指数は3.1%安と他の主要指数をアンダーパフォームした。
 医薬セクターも急落。三生製薬(1530/HK)が7.8%安、石薬集団(1093/HK)と百済神州(6160/HK)がそろって4.4%安、康希諾生物(6185/HK)が4.2%安で前場取引を終えた。
 新興EV(電気自動車)関連もさえない。蔚来集団(9866/HK)が5.7%安、浙江零ホウ科技(9863/HK)が3.8%安、小鵬汽車(9868/HK)が3.4%安で引けた。ほか、ライダー(LiDAR)や自動運転システムなどスマートドライブ関連銘柄の禾賽科技(2525/HK)が10.3%安、小馬智行(ポニーAI:2026/HK)が8.6%安、知行汽車科技(蘇州)(1274/HK)が4.3%安と値を下げている。
 本土マーケットは続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.38%安の3961.71ポイントで前場の取引を終了した。ほぼ全業種が下落。ハイテク、資源・素材、不動産、インフラ関連、金融、自動車などの下げが目立った。


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