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2025/09/30 13:26

香港前場:ハンセン0.1%安で小反落、上海総合0.4%上昇 無料記事

 30日前場の香港マーケットは、主要88銘柄で構成されるハンセン指数が前日比25.98ポイント(0.10%)安の26596.90ポイントと小反落している。本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)も11.95ポイント(0.13%)安の9442.17ポイントと反落した。売買代金は1592億320万香港ドルとなっている(29日前場は1599億8940万香港ドル)。
 中国の大型連休を前に買いが手控えられる流れ。中国ではあす10月1日、国慶節・中秋節の大型連休がスタートする。本土市場は1〜8日まで、香港市場は1日と7日が休場だ。米国の政府機関閉鎖も警戒。10月1日の新会計年度スタートを前に、米与野党は未だにつなぎ予算案で合意できていない。合意できなかった場合、一部の政府機関は閉鎖を余儀なくされる。世界経済に対する悪影響も懸念された。
 ただ、下値は限定的。中国の政策に対する期待感が高まっている。中国共産党は29日の中央政治局会議で、第20期中央委員会第4回全体会議(4中全会)を10月20〜23日に北京で開くことを決めた。今回の会議では次期5カ年計画(2026〜30年)について話し合う。そのほか、国家発展改革委員会の李超・報道官は29日、金融によって実体経済を支え、効果的に投資を拡大するために、5000億人民元(約10兆4500億円)規模の新たな「政策的金融ツール」を導入する方針を明らかにした。ハンセン指数などは高く推移する場面がみられている。なお、官民が朝方公表した9月の中国製造業PMIは、事前予想をそれぞれ上回った。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、マカオ・カジノの金沙中国(1928/HK)が3.0%安、石油グループ大手の中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が2.9%安、オンライン医療の京東健康(JDヘルス:6618/HK)が2.3%安と下げが目立った。
 セクター別では、石油関連の下げが目立つ。ペトロチャイナのほか、中国石油化工(386/HK)が2.2%、中海油田服務(2883/HK)が2.1%、中国海洋石油(883/HK)が1.5%ずつ下落した。原油相場の急落を嫌気。昨夜のNY取引所では、産油国の増産観測で、WTI原油先物が3.5%安と急反落した。
 マカオ・カジノもさえない。金沙中国のほか、美高梅中国HD(2282/HK)が3.0%安、銀河娯楽集団(27/HK)が2.3%安、永利澳門(1128/HK)が1.1%安で前場取引を終えた。
 半面、半導体や人工知能(AI)技術の銘柄群は高い。華虹半導体(1347/HK)が11.9%、上海復旦微電子集団(1385/HK)が7.9%、晶門半導体(2878/HK)が5.2%、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が3.3%、創新奇智科技集団(2121/HK)が6.4%、北京第四範式智能技術(6682/HK)が5.7%、商湯集団(センスタイム・グループ:20/HK)が2.6%ずつ上昇した。半導体などの上昇が寄与し、ハンセン科技(テック)指数は0.6%逆行高している。
 本土マーケットは続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.40%高の3878.13ポイントで前場の取引を終了した。医薬が高い。素材、ハイテク、不動産、自動車、軍需産業、インフラ建設なども買われた。半面、エネルギーは安い。金融、公益も売られた。



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