2025/09/16 08:52 NEW!!
しっかりか、米中関係の改善期待で 
◆16日の香港マーケットは、米中関係の改善期待で買い先行か。(亜州リサーチ編集部)
外部環境は安定的。通商問題などを巡る米中の協議が進展する中、両国の関係悪化懸念が薄らいでいる。14〜15日にスペインで開催された4回目となる米中の閣僚級協議では、北京字節跳動科技(バイトダンス)が提供するショート動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」の米国事業売却なども議論され、両国政府は15日、売却に向けた枠組みで合意したと発表した。トランプ米大統領と習近平・国家主席が19日に協議し、最終合意する。
米利下げ観測もプラス。足もとの景気指標が総じて弱いものとなっていることを受け、米連邦準備理事会(FRB)は17〜18日の連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げ再開を決定する見通しだ。トランプ氏は15日、自身のSNSで、パウエルFRB議長に想定よりも大幅な利下げを行うよう要求。市場では0.25%利下げの予想が優勢だが、一部では0.5%利下げの可能性も指摘されている。
15日の米株市場は、主要指標のNYダウが前営業日比0.1%高と反発。ハイテク株比率の大きいナスダック指数は0.9%高と5日続伸し、連日で史上最高値を更新した。機関投資家がベンチマークとして重視するS&P500指数は0.5%高と反発し、再び最高値を更新している。個別では、アルファベット(グーグルの持ち株会社)が4.3%高。人工知能(AI)関連の収益見通しを楽観視し、アナリストが目標株価を上方修正した。
中国銘柄もしっかり。中国企業のADR(米国預託証券)で構成されるナスダック・ゴールデン・ドラゴン中国指数(HXC)は0.9%高と反発している。主要な香港との重複上場銘柄では、理想汽車(リ・オート:LI/NASDAQ、2015/HK)が6.9%高、ビリビリ(BILI/NASDAQ、9626/HK)が6.4%高、蔚来汽車(NIO/NYSE、9866/HK)が4.3%高と上げが目立った。
内部環境は強弱感が交錯。15日に公表された中国の経済指標は、8月の小売売上高や鉱工業生産が市場予想を下回り、1〜8月の不動産開発投資は縮小率が拡大した。中国経済の減速が不安視されている。半面、当局は景気対策を強めるとの見方が再燃。政府は今年の経済目標「5.0%前後」達成のため、追加の刺激策を打ち出すとの見方が広がっている。
こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体としてしっかりか。米中関係の改善期待が投資家心理を上向かせよう。中国経済の鈍化は懸念されるものの、景気対策に対する期待感の高まりもプラスだ。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
外部環境は安定的。通商問題などを巡る米中の協議が進展する中、両国の関係悪化懸念が薄らいでいる。14〜15日にスペインで開催された4回目となる米中の閣僚級協議では、北京字節跳動科技(バイトダンス)が提供するショート動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」の米国事業売却なども議論され、両国政府は15日、売却に向けた枠組みで合意したと発表した。トランプ米大統領と習近平・国家主席が19日に協議し、最終合意する。
米利下げ観測もプラス。足もとの景気指標が総じて弱いものとなっていることを受け、米連邦準備理事会(FRB)は17〜18日の連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げ再開を決定する見通しだ。トランプ氏は15日、自身のSNSで、パウエルFRB議長に想定よりも大幅な利下げを行うよう要求。市場では0.25%利下げの予想が優勢だが、一部では0.5%利下げの可能性も指摘されている。
15日の米株市場は、主要指標のNYダウが前営業日比0.1%高と反発。ハイテク株比率の大きいナスダック指数は0.9%高と5日続伸し、連日で史上最高値を更新した。機関投資家がベンチマークとして重視するS&P500指数は0.5%高と反発し、再び最高値を更新している。個別では、アルファベット(グーグルの持ち株会社)が4.3%高。人工知能(AI)関連の収益見通しを楽観視し、アナリストが目標株価を上方修正した。
中国銘柄もしっかり。中国企業のADR(米国預託証券)で構成されるナスダック・ゴールデン・ドラゴン中国指数(HXC)は0.9%高と反発している。主要な香港との重複上場銘柄では、理想汽車(リ・オート:LI/NASDAQ、2015/HK)が6.9%高、ビリビリ(BILI/NASDAQ、9626/HK)が6.4%高、蔚来汽車(NIO/NYSE、9866/HK)が4.3%高と上げが目立った。
内部環境は強弱感が交錯。15日に公表された中国の経済指標は、8月の小売売上高や鉱工業生産が市場予想を下回り、1〜8月の不動産開発投資は縮小率が拡大した。中国経済の減速が不安視されている。半面、当局は景気対策を強めるとの見方が再燃。政府は今年の経済目標「5.0%前後」達成のため、追加の刺激策を打ち出すとの見方が広がっている。
こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体としてしっかりか。米中関係の改善期待が投資家心理を上向かせよう。中国経済の鈍化は懸念されるものの、景気対策に対する期待感の高まりもプラスだ。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。