2025/12/22 08:34 NEW!!
しっかりか、米ハイテク株高が支えに 
◆週明け22日の香港マーケットは、米ハイテク株高好感で買い先行か。(亜州リサーチ編集部)
外部環境はポジティブ。米株高が投資家のリスク選好を高めよう。19日の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比0.4%高と続伸し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が1.3%高と続伸。ほか、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)が3.0%高と他の主要指数をアウトパフォームした。人工知能(AI)投資の不透明感が後退し、半導体などAI関連銘柄の物色が続いている。個別ではエヌビディアが3.9%高。AI半導体「H200」について、トランプ米政権が対中輸出に向けた審査を開始したと伝わった。マイクロンは7.0%高と連日で大幅上昇(18日は10.1%高)。第1四半期(9〜11月)の好決算と第2四半期(12〜2月)の利益見通しが予想を上回ったことが引き続き材料視された。AIデータセンターの需要拡大が楽観されている。そのほか、オラクルが6.6%高。北京字節跳動科技(バイトダンス)が18日、傘下のショート動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」の米国事業について、オラクルを含む米投資家主導のコンソーシアム(企業連合)と合弁会社を設立することで合意したと発表した。
中国銘柄もしっかり。中国企業のADR(米国預託証券)で構成されるナスダック・ゴールデン・ドラゴン中国指数(HXC)は0.9%高と続伸している。主要な香港との重複上場銘柄では、小馬智行(ポニーAI::PONY/NASDAQ、2026/HK)が11.8%高、禾賽科技(ヘサイ・グループ:HSAI/NASDAQ、2525/HK)が7.1%高、小鵬汽車(エックスポン:XPEV/NYSE、9868/HK)が6.9%高、理想汽車(リ・オート:LI/NASDAQ、2015/HK)が5.1%高と上げが目立った。
一方、内部環境には気がかり材料がある。中国では今週、重要指標の発表が相次ぐ。きょう22日(日本時間10時ごろ)は、実質的な政策金利となる11月の最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」が公表される。市場コンセンサスでは銀行貸出の指標となる1年物LPRが3.00%、住宅ローン金利の指標となる5年物LPRが3.50%と7カ月連続で据え置かれる見通しだ。ほか、27日の寄り付き直後(日本時間10時半ごろ)に11月の工業企業利益、31日に国家統計局などによる12月の製造業PMIと非製造業PMI、民間が集計する12月のRatingDog中国サービス業PMIが報告される。10月の工業企業利益は5.5%減と3カ月ぶりに縮小した。官製の製造業PMIと非製造業PMI、民間の製造業PMIはそれぞれ前月に続き景況判断の境目となる50を割り込む見通しだ。
なお香港市場は今週、クリスマス休暇で24日が半日商い、25日と26日が休場となる(本土市場は通常取引)。また、来週31日は年末で半日立ち合い(本土市場は通常取引)。1月1日が元旦で香港・本土ともに休場だ。
こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体としてしっかりか。年末が接近していることや、中国指標の発表などが買い手控え要因として意識される可能性もあるが、米ハイテク株高が相場を支えよう。また、本土市場に関しては、「国家隊」と呼ばれる政府系ファンドなどの資金流入の期待があることもプラスだ。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
外部環境はポジティブ。米株高が投資家のリスク選好を高めよう。19日の米株市場では、主要指標のNYダウが前日比0.4%高と続伸し、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が1.3%高と続伸。ほか、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)が3.0%高と他の主要指数をアウトパフォームした。人工知能(AI)投資の不透明感が後退し、半導体などAI関連銘柄の物色が続いている。個別ではエヌビディアが3.9%高。AI半導体「H200」について、トランプ米政権が対中輸出に向けた審査を開始したと伝わった。マイクロンは7.0%高と連日で大幅上昇(18日は10.1%高)。第1四半期(9〜11月)の好決算と第2四半期(12〜2月)の利益見通しが予想を上回ったことが引き続き材料視された。AIデータセンターの需要拡大が楽観されている。そのほか、オラクルが6.6%高。北京字節跳動科技(バイトダンス)が18日、傘下のショート動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」の米国事業について、オラクルを含む米投資家主導のコンソーシアム(企業連合)と合弁会社を設立することで合意したと発表した。
中国銘柄もしっかり。中国企業のADR(米国預託証券)で構成されるナスダック・ゴールデン・ドラゴン中国指数(HXC)は0.9%高と続伸している。主要な香港との重複上場銘柄では、小馬智行(ポニーAI::PONY/NASDAQ、2026/HK)が11.8%高、禾賽科技(ヘサイ・グループ:HSAI/NASDAQ、2525/HK)が7.1%高、小鵬汽車(エックスポン:XPEV/NYSE、9868/HK)が6.9%高、理想汽車(リ・オート:LI/NASDAQ、2015/HK)が5.1%高と上げが目立った。
一方、内部環境には気がかり材料がある。中国では今週、重要指標の発表が相次ぐ。きょう22日(日本時間10時ごろ)は、実質的な政策金利となる11月の最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」が公表される。市場コンセンサスでは銀行貸出の指標となる1年物LPRが3.00%、住宅ローン金利の指標となる5年物LPRが3.50%と7カ月連続で据え置かれる見通しだ。ほか、27日の寄り付き直後(日本時間10時半ごろ)に11月の工業企業利益、31日に国家統計局などによる12月の製造業PMIと非製造業PMI、民間が集計する12月のRatingDog中国サービス業PMIが報告される。10月の工業企業利益は5.5%減と3カ月ぶりに縮小した。官製の製造業PMIと非製造業PMI、民間の製造業PMIはそれぞれ前月に続き景況判断の境目となる50を割り込む見通しだ。
なお香港市場は今週、クリスマス休暇で24日が半日商い、25日と26日が休場となる(本土市場は通常取引)。また、来週31日は年末で半日立ち合い(本土市場は通常取引)。1月1日が元旦で香港・本土ともに休場だ。
こうした中、本日の香港・本土マーケットは全体としてしっかりか。年末が接近していることや、中国指標の発表などが買い手控え要因として意識される可能性もあるが、米ハイテク株高が相場を支えよう。また、本土市場に関しては、「国家隊」と呼ばれる政府系ファンドなどの資金流入の期待があることもプラスだ。
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