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2025/09/23 13:25 NEW!!

香港前場:ハンセン1.0%安で続落、上海総合は1.2%下落 無料記事

 23日前場の香港マーケットは、主要88銘柄で構成されるハンセン指数が前日比254.03ポイント(0.96%)安の26090.11ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が109.59ポイント(1.17%)安の9261.14ポイントと続落した。売買代金は1652億3010万香港ドルとなっている(22日前場は1647億8430万香港ドル)。
 投資家心理がやや悪化する流れ。米長期金利の上昇基調や、中国の緩和期待後退が重しとなっている。22日の米債券市場では、米利下げサイクルの期待がやや後退する中、長期金利の指標となる10年債利回りの上昇が続いた(債券価格は4日続落)。米メディアは22日、アトランタ連銀のボスティック総裁が次回(10月)の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げ継続を決定することに慎重な見方を示したと伝えている。また、中国人民銀行(中央銀行)の潘功勝・総裁は22日の会見で、米国は先週利下げしたが、中国の金融政策は国内の事情によるとして、利下げを急がない姿勢を強調した。22日公表された実質的な政策金利となる9月の最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」に関しては、4カ月連続で据え置かれている。指数は徐々に下げ幅を広げた。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、中国インターネット検索最大手の百度集団(9888/HK)が7.6%安、医薬品メーカーの石薬集団(1093/HK)が5.2%安、バイオ製薬・中医薬メーカーの中国生物製薬(1177/HK)が4.9%安と下げが目立った。
 セクター別では、EV(電気自動車)関連が安い。蔚来集団(9866/HK)が7.4%、比亜迪(BYD:1211/HK)が3.6%、理想汽車(2015/HK)が2.8%ずつ下落した。そのほか、リチウムや動力電池の関連銘柄も売られ、江西カン鋒リ業集団(1772/HK)が3.2%安、寧徳時代新能源科技(CATL:3750/HK)が2.6%安で前場取引を終えている。
 クラウドや半導体、AI(人工知能)技術の銘柄群も急落。微盟集団(2013/HK)が5.1%安、金蝶国際軟件集団(268/HK)が3.8%安、華虹半導体(1347/HK)が4.1%安、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が2.6%安、北京第四範式智能技術(6682/HK)が3.6%安、商湯集団(センスタイム:20/HK)が3.0%安で引けた。半導体やAI、EVなどテック銘柄の下げが響き、ハンセン科技(テック)指数は2.2%安と他の主要指数をアンダーパフォームしている。
 半面、中国の銀行セクターは強含み。交通銀行(3328/HK)が1.1%、中国工商銀行(1398/HK)と中国農業銀行(1288/HK)がそろって1.0%、中国建設銀行(939/HK)が0.8%ずつ上昇した。
 本土マーケットは反落。主要指標の上海総合指数は、前日比1.23%安の3781.61ポイントで前場の取引を終了した。ハイテクが安い。医薬、不動産、資源・素材、消費、自動車、インフラ関連なども売られた。半面、銀行は高い。保険も買われた。


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