2025/12/30 17:33 NEW!!
香港大引:ハンセン0.9%高で反発、テック指数が1.7%上昇 
30日の香港マーケットは、主要89銘柄で構成されるハンセン指数が前日比219.37ポイント(0.86%)高の25854.60ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が99.31ポイント(1.12%)高の8991.02ポイントと反発した。売買代金は1997億6910万香港ドル(約4兆93億円)に縮小している(29日は2245億840万香港ドル)。
中国の経済政策が改めて材料視される流れ。先週末に開かれた全国財政工作会議では、「より積極的な財政政策を実施する」という方針が示された。また、市場では、早ければ年明け1月にも預金準備率や政策金利が引き下げられるとの見方が広がっている。政策の恩恵を受けやすい銘柄に買いが先行した。
もっとも、上値は限定的。様子見ムードも漂っている。香港市場は大みそかのあす31日が半日立ち会い(本土市場は通常取引)で、年始は香港が1月1日に休場、本土が1〜2日に休場となる。また、中国では31日に国家統計局などによる12月の製造業PMIと非製造業PMI、民間が集計する12月のRatingDog中国サービス業PMIが公表される予定だ。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、中国インターネット検索最大手の百度集団(9888/HK)が8.9%高、ICファウンドリー中国最大手の中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が4.2%高、石油生産大手の中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が4.0%高と上げが目立った。ネットや半導体などテック株の上昇が寄与し、ハンセン科技(テック)指数は1.7%高と他の主要指数をアウトパフォームしている。
セクター別では、半導体が高い。SMICのほか、英諾賽科(蘇州)科技(2577/HK)が15.4%、華虹半導体(1347/HK)が3.9%、ASMPT(522/HK)が1.4%ずつ上昇した。当局は先端半導体の国産化を急ぐ方針を示している。2026年も人工知能(AI)ブームは続くとの見方も優勢だ。
ロボット関連の銘柄群も急伸。深セン市越疆科技(2432/HK)が13.5%高、深セン市優必選科技(9880/HK)が8.3%高、寧波均勝電子(699/HK)が5.6%高と値を上げた。
自動車や家電の銘柄も物色される。吉利汽車HD(175/HK)が3.0%高、蔚来集団(9866/HK)が2.2%高、創維集団(751/HK)が2.6%高、美的集団(300/HK)が1.7%高で取引を終えた。中国当局が買い替え補助継続で消費を刺激する方針を示す中(補助対象の範囲については、調整・最適化が行われる見通し)、恩恵を受けるとの思惑が広がっている。
半面、マカオ・カジノの銘柄はさえない。美高梅中国HD(2282/HK)と澳門博彩HD(880/HK)がそろって2.1%、新濠国際発展(200/HK)が1.4%、金沙中国(1928/HK)が1.0%ずつ下落した。
他の個別株動向では、フィギュア・玩具の泡泡瑪特国際集団(ポップ・マート:9992/HK)が4.6%安。世界的な人気商品「ラブブ」の一部製品が中古市場で価格が急落していると伝わり、人気に陰りがみえたと不安視された。
本土マーケットは10日ぶりに小反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.16ポイント安の3965.12ポイントで取引を終了した。保険が全面安。不動産、公益、食品飲料、医薬、銀行・証券なども売られた。半面、石油関連は高い。非鉄・産金、自動車、半導体も買われた。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
中国の経済政策が改めて材料視される流れ。先週末に開かれた全国財政工作会議では、「より積極的な財政政策を実施する」という方針が示された。また、市場では、早ければ年明け1月にも預金準備率や政策金利が引き下げられるとの見方が広がっている。政策の恩恵を受けやすい銘柄に買いが先行した。
もっとも、上値は限定的。様子見ムードも漂っている。香港市場は大みそかのあす31日が半日立ち会い(本土市場は通常取引)で、年始は香港が1月1日に休場、本土が1〜2日に休場となる。また、中国では31日に国家統計局などによる12月の製造業PMIと非製造業PMI、民間が集計する12月のRatingDog中国サービス業PMIが公表される予定だ。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、中国インターネット検索最大手の百度集団(9888/HK)が8.9%高、ICファウンドリー中国最大手の中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が4.2%高、石油生産大手の中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が4.0%高と上げが目立った。ネットや半導体などテック株の上昇が寄与し、ハンセン科技(テック)指数は1.7%高と他の主要指数をアウトパフォームしている。
セクター別では、半導体が高い。SMICのほか、英諾賽科(蘇州)科技(2577/HK)が15.4%、華虹半導体(1347/HK)が3.9%、ASMPT(522/HK)が1.4%ずつ上昇した。当局は先端半導体の国産化を急ぐ方針を示している。2026年も人工知能(AI)ブームは続くとの見方も優勢だ。
ロボット関連の銘柄群も急伸。深セン市越疆科技(2432/HK)が13.5%高、深セン市優必選科技(9880/HK)が8.3%高、寧波均勝電子(699/HK)が5.6%高と値を上げた。
自動車や家電の銘柄も物色される。吉利汽車HD(175/HK)が3.0%高、蔚来集団(9866/HK)が2.2%高、創維集団(751/HK)が2.6%高、美的集団(300/HK)が1.7%高で取引を終えた。中国当局が買い替え補助継続で消費を刺激する方針を示す中(補助対象の範囲については、調整・最適化が行われる見通し)、恩恵を受けるとの思惑が広がっている。
半面、マカオ・カジノの銘柄はさえない。美高梅中国HD(2282/HK)と澳門博彩HD(880/HK)がそろって2.1%、新濠国際発展(200/HK)が1.4%、金沙中国(1928/HK)が1.0%ずつ下落した。
他の個別株動向では、フィギュア・玩具の泡泡瑪特国際集団(ポップ・マート:9992/HK)が4.6%安。世界的な人気商品「ラブブ」の一部製品が中古市場で価格が急落していると伝わり、人気に陰りがみえたと不安視された。
本土マーケットは10日ぶりに小反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.16ポイント安の3965.12ポイントで取引を終了した。保険が全面安。不動産、公益、食品飲料、医薬、銀行・証券なども売られた。半面、石油関連は高い。非鉄・産金、自動車、半導体も買われた。
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