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2025/09/18 13:27 NEW!!

香港前場:ハンセン0.2%安で反落、上海総合は0.5%上昇 無料記事

 18日前場の香港マーケットは、主要88銘柄で構成されるハンセン指数が前日比47.78ポイント(0.18%)安の26860.61ポイントと反落し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が10.73ポイント(0.11%)安の9586.04ポイントと5日ぶりに反落した。売買代金は2047億1380万香港ドルとなっている(17日前場は1923億5510万香港ドル)。
 好材料の出尽くし感が意識される流れ。米連邦準備理事会(FRB)は17日(日本時間18日未明)まで開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)で、6会合ぶりに0.25%の利下げを決定し、金融政策で米国に追随する香港も利下げしたが、すでに市場では想定内として織り込まれていた。また、ハンセン指数は前日、4年2カ月ぶりの高値水準を回復したばかりとあって、利益確定売りも先行している。もっとも、下値を叩くような売りはみられない。中国の政策に対する期待感が支えだ。ハンセン指数などが高く推移する場面もみられている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が3.6%安、太陽光発電(PV)用ガラス基板メーカーの信義光能HD(968/HK)が2.8%安、全国展開型デベロッパーの中国海外発展(688/HK)が2.3%安と下げが目立った。
 セクター別では、中国の不動産が安い。中国海外発展のほか、碧桂園HD(2007/HK)が8.7%、世茂集団HD(813/HK)が5.9%、雅居楽集団HD(3383/HK)が5.6%、広州富力地産(2777/HK)が5.4%ずつ下落した。
 中国の金融セクターもさえない。中国農業銀行(1288/HK)が1.7%安、中国建設銀行(939/HK)が1.5%安、中国人民保険集団(1339/HK)が3.2%安、中国人民財産保険(2328/HK)が2.5%安、中州証券(1375/HK)が2.7%安、交銀国際HD(3329/HK)が1.7%安で引けた。
 半面、半導体セクターは物色される。ASMPT(522/HK)が10.7%高、華虹半導体(1347/HK)と晶門半導体(2878/HK)がそろって10.2%高、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が6.6%高と値を上げた。SMICは上場来高値を連日で更新。国産半導体の需要拡大が期待される。外電が17日、複数の消息筋情報として、中国のネット規制当局が今週、中国IT大手企業に対し、エヌビディア製の人工知能(AI)向け半導体の購入を禁止したもようと伝えた。中国政府は足もとで、ハイエンド半導体の国産化に注力している。半導体などテック銘柄の上昇が寄与し、ハンセン科技(テック)指数は1.0%逆行高した。
 本土マーケットは3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.45%高の3893.95ポイントで前場の取引を終了した。ハイテクが高い。自動車、医薬、軍需産業、不動産なども買われた。半面、金融は安い。資源・素材、公益、運輸、消費関連も売られた。


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