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2025/12/29 17:45 NEW!!

香港大引:ハンセン0.7%安で反落、マカオ・カジノが安い 無料記事

 クリスマス連休明け29日の香港マーケットは、主要89銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比183.70ポイント(0.71%)安の25635.23ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が23.41ポイント(0.26%)安の8891.71ポイントと反落した。売買代金は2245億840万香港ドル(約4兆5103億円)となっている(半日立ち合いの24日は925億2420万香港ドル)。
 様子見ムードが漂う流れ。年末の接近や中国指標の見極めが買い手控え要因として意識されている。香港市場は31日が大みそかで短縮取引、1月1日が元旦で休場だ。また、中国では31日、国家統計局などによる12月の製造業PMIと非製造業PMI、民間が集計する12月のRatingDog中国サービス業PMIが公表される。ただ、下値は限定的。中国の政策に対する期待感などで、ハンセン指数も高く推移する場面があった。中国財政部は28日、週末に開いた全国財政工作会議の発表資料を公開し、「より積極的な財政政策を実施する」という方針を改めて示した。設備更新と消費財買い替えを促す「両新」政策を継続する構え。買い替え補助の継続方針が示される中、関連銘柄が物色されている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、マカオ・カジノの金沙中国(1928/HK)が4.5%安、オンライン医療の京東健康(JDヘルス:6618/HK)が3.4%安、香港財閥系コングロマリットの長江和記実業(1/HK)が3.3%安と下げが目立った。
 セクター別では、マカオ・カジノが安い。金沙中国のほか、美高梅中国HD(2282/HK)が17.1%、新濠国際発展(200/HK)が5.3%、永利澳門(1128/HK)が4.0%、銀河娯楽集団(27/HK)が2.9%ずつ下落した。美高梅中国については、大手ブローカーが最新リポートで2026年のEBITDA(利払い・税・償却前利益)が従来予想より7%低くなるとの見方を示している。セクター全体の地合いを悪化させた。
 産金セクターも急落。山東黄金鉱業(1787/HK)が5.3%安、招金鉱業(1818/HK)が5.2%安、中国黄金国際資源(2099/HK)が5.0%安、霊宝黄金(3330/HK)が4.3%安で引けた。
 半面、電気自動車(EV)の銘柄は高い。蔚来集団(9866/HK)が4.9%、小鵬汽車(9868/HK)が3.9%、比亜迪(BYD:1211/HK)が3.7%、理想汽車(2015/HK)が1.6%ずつ上昇した。
 ロボット関連の銘柄群も物色される。上海微創医療機器人集団(2252/HK)が25.8%高、深セン市優必選科技(9880/HK)が9.1%高、深セン市越疆科技(2432/HK)が7.2%高で取引を終えた。手術支援ロボットメーカーの上海微創医療機器人集団に関しては、自主開発した気管支鏡手術ロボット「独道(UniPath)」が国家薬品監督管理局の承認を正式取得したことも支援材料となっている。
 本土マーケットは小幅に9日続伸。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.04%高の3965.28ポイントで取引を終了した。銀行が高い。石油、ハイテク、自動車、空運なども買われた。半面、発電は安い。産金、公益、医薬、食品飲料なども売られた。



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