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2025/10/23 13:29 NEW!!

香港前場:ハンセン0.1%安で続落、上海総合は0.7%下落 無料記事

 23日前場の香港マーケットは、主要88銘柄で構成されるハンセン指数が前日比22.13ポイント(0.09%)安の25759.64ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が17.05ポイント(0.18%)安の9206.73ポイントと続落した。売買代金は1347億9760万香港ドルとなっている(22日前場は1281億4170万香港ドル)。
 米中対立の警戒感が重しとなる流れ。外電が22日報じたところによると、トランプ米政権は米国製ソフトウエアを搭載した製品の対中輸出規制を検討しているようだ。中国がレアアース(希土類)の輸出規制を厳格化したことに対する対抗措置とみられる。それより先、トランプ米大統領は21日、中国の習近平・国家主席との関係は良好だと述べながらも、中国との貿易関係は不公平だったとし、予定している首脳会談が実現しない可能性に言及した。
 ただ、中国の政策に対する期待感は根強く、下値は限定的。来年から始まる第15次5カ年計画(2026〜30年)について中国共産党が議論する第20期中央委員会第4回全体会議(4中全会)は、きょう23日に閉幕する。会議での決定内容については、閉幕から数日内に公表されるのが通例だ。指数はプラス圏で推移する場面もみられている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、キャラクター商品「ラブブ」などを擁するフィギュア・玩具の泡泡瑪特国際集団(ポップ・マート:9992/HK)が9.4%安と急反落。前日は2025年第3四半期(7〜9月)の売上高が前年同期比で245〜250%増加したと同社が発表したことを手がかりに買われたが(2.4%高)、「今後は売上が鈍化する」との見方が浮上し、一転、売りが広がっている。
 半導体セクターも安い。上海復旦微電子集団(1385/HK)が6.6%、華虹半導体(1347/HK)が6.3%、英諾賽科(蘇州)科技(2577/HK)が4.2%、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が1.9%ずつ下落した。ハンセン科技(テック)指数は0.8%安と他の主要指数をアンダーパフォームしている。
 産金セクターもさえない。霊宝黄金(3330/HK)が3.7%安、中国黄金国際資源(2099/HK)が3.5%安、山東黄金鉱業(1787/HK)が3.0%安、招金鉱業(1818/HK)が2.9%安で引けた。
 半面、石油・石炭セクターはしっかり。中国海洋石油(883/HK)が2.1%、中国石油天然気(857/HK)が1.3%、中国石油化工(386/HK)が1.0%、中国中煤能源(1898/HK)が2.5%、中国神華能源(1088/HK)が1.1%ずつ上昇した。
 本土マーケットも続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.66%安の3888.08ポイントで前場の取引を終了した。不動産が安い。ハイテク、医薬、インフラ関連、消費関連、自動車、素材なども売られた。半面、エネルギーは高い。公益、銀行も買われた。



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