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2018/08/24 17:41

香港大引:ハンセン0.4%安と続落、好決算の中国海洋石油は3.9%高 無料記事

 24日の香港マーケットは値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比118.59ポイント(0.43%)安の27671.87ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が34.89ポイント(0.32%)安の10779.71ポイントとそろって続落した。売買代金は769億2600万香港ドルに縮小している(23日の売買代金は839億6700万香港ドル)。
 米株安を嫌気。米中貿易問題の警戒感が強まるなか、昨夜のNYダウは続落した。米国は23日(日本時間)、中国の知的財産権侵害に対抗する制裁関税第2弾(中国からの輸入品160億米ドル相当に25%の追加関税)を発動。これに対抗し、中国側も同規模の報復関税を発動している。米中貿易問題を巡っては、22〜23日の日程で事務レベル協議がワシントンで開催されたが、「大きな進展はなかった」と伝えられ、米国が強硬姿勢を崩すかどうかも不透明だ。また、香港ドルの対米ドル相場が依然として許容変動幅(7.75〜7.85香港ドル)の安値下限近くで推移していることも、域内からの資金流出懸念につながっている。
 ハンセン指数の構成銘柄では、小型電子部品メーカー大手の瑞声科技HD(2018/HK)と中国政府系デベロッパーの華潤置地(1109/HK)、生命保険業務アジア大手のAIAグループ(1299/HK)がそろって2.7%安と下げが目立った。
 海運・港湾セクターもさえない。太平洋航運集団(2343/HK)が2.6%安、中外運航運(368/HK)と中外運航運(368/HK)がそろって1.5%安、中遠海運能源運輸(1138/HK)が1.4%安、中遠海運港口(1199/HK)が2.1%安、招商局港口HD(144/HK)が1.2%安で引けた。
 ゼネコンや建機などインフラ関連セクターも売られる。中国交通建設(1800/HK)が2.0%安、中国中鉄(390/HK)が1.5%安、中国鉄建(1186/HK)が1.3%安、中国龍工HD(3339/HK)が1.8%安と値を下げた。
 一方、他の個別株動向では、石油大手の中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が3.9%高と大幅続伸。中間6割増益に加え、配当の増額を予定したことが支援材料となった。このほか、増益決算を手がかりに、重電メーカーの重慶機電(2722/HK)も3.4%高と上昇している。
 本土マーケットは続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.18%高の2729.43ポイントで取引を終えた。大型金融株の上げが目立つ。自動車株、不動産株、運輸株、半導体関連株の一角なども上昇した。半面、資源・素材株はさえない。軍需関連株、公益株、食品飲料株、医薬株なども売られた。


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