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2018/09/06 17:38

香港大引:ハンセン1.0%安で続落、米追加関税の発動を警戒 無料記事

 6日の香港マーケットは値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比269.03ポイント(0.99%)安の26974.82ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が67.12ポイント(0.63%)安の10578.58ポイントとそろって続落した。ハンセンが終値で節目の27000ポイントを割り込むのは、昨年8月以来となっている。売買代金は1049億5900万香港ドルにやや拡大した(5日の売買代金は951億9700万香港ドル)。
 投資家のリスク回避スタンスが続く。中国の知的財産権侵害に対抗する米国の制裁関税第3弾(中国製品2000億米ドル相当を対象)は、週内にも発動されるとの見方が強まっている。前日に急落した反動で指数はプラス圏に浮上する場面がみられたものの、上値は重く、再び売りの勢いが増した。
 ハンセン指数の構成銘柄では、マカオ・カジノの銀河娯楽集団(27/HK)が4.8%安、インターネットサービス中国最大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が3.1%安、ブタ肉生産で世界トップの万洲国際(WHグループ:288/HK)が2.7%安と下げが目立った。テンセントに関しては、当局のゲーム規制もネガティブ。先ごろ明らかにされた「総量規制」に加えて、新たに「ゲーム税」と「配信ライセンス割当制」の導入観測が浮上している。世界的なハイテク株安の流れもあり、同社株は約1年ぶりの安値水準を切り下げた。
 業種別では、港湾・海運がさえない。招商局港口HD(144/HK)が2.3%安、中遠海運港口(1199/HK)が1.9%安、廈門国際港務(アモイ国際港務:3378/HK)が1.6%安、中遠海運HD(1919/HK)が4.1%安、中外運航運(368/HK)が4.0%安と値を下げた。
 中国の保険セクターも売られる。中国太平保険HD(966/HK)と衆安在線財産保険(6060/HK)がそろって2.3%安、中国人寿保険(2628/HK)が2.0%安、中国太平洋保険集団(2601/HK)と中国人民財産保険(2328/HK)がそろって1.4%安で引けた。
 本土マーケットは続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.47%安の2691.59ポイントで取引を終えた。ゼネコンや鉄鋼などインフラ関連がさえない。消費関連株や不動産株、医薬株、運輸株、大型金融株も売られた。半面、ハイテク株は連日で物色される。天然ガスや水道などの公益株、自動車株の一角なども買われた。




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