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2018/08/28 13:23

香港前場:ハンセン0.2%高で続伸、上海総合は横ばい 無料記事

 28日の香港マーケットは値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比68.93ポイント(0.24%)高の28340.20ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が27.33ポイント(0.25%)高の11076.46ポイントとそろって続伸した。半日の売買代金は546億3700万香港ドルとなっている(27日前場の売買代金は532億5200万香港ドル)。
 米株高が追い風。昨夜の米株市場では、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が連日で史上最高値を切り上げ、節目の8000ポイントを初めて突破した(引けは8017.90ポイント)。また、中国人民銀行(中央銀行)が人民元の下落抑制策を打ち出すなか、外国為替市場で元高が続いていることもプラス。人民銀は朝方、人民元レートの対米ドル基準値を前日に続き元高・ドル安方向に設定した。
 ハンセン指数の構成銘柄では、米菓・飲料メーカーの中国旺旺HD(151/HK)と石炭最大手の中国神華能源(1088/HK)がそろって3.3%高、取引所運営の香港交易所(香港証券取引所:388/HK)が2.5%高と上げが目立った。ハイテク関連も買われる。光学部品OEMメーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が2.4%高、インターネットサービス中国最大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が1.2%高で引けた。
 空運セクターもしっかり。中国南方航空(1055/HK)が2.4%高、中国国際航空(753/HK)が2.2%高、中国東方航空(670/HK)が1.8%高とそろって続伸した。空運各社は米ドル建て債務の比率が高いため、元安進行の懸念後退が買い安心感を誘っている。
 中国自動車セクターの一角も高い。広州汽車集団(2238/HK)が2.6%、華晨中国汽車HD(1114/HK)と北京汽車(1958/HK)がそろって2.4%ずつ上昇した。
 香港上場企業の決算発表がピークを迎えるなか、業績動向を手がかりにした物色もみられる。中間9割増益を報告した鉄鋼メーカーの鞍鋼(アンガン・スチール:347/HK)が3.9%上昇した。
 半面、業績が低迷した銘柄群の一角は安い。中間期の赤字拡大を不安視し、インターネット専業保険で中国最大手の衆安在線財産保険(6060/HK)が5.4%下落した。心臓・脳血管薬で国内最大手の四環医薬HD集団(460/HK)も逆行安。減益決算を嫌気し、1.7%安と値を下げた。
 一方、本土マーケットは小動き。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.003%高の2780.98ポイントで前場の取引を終えた。空運株がしっかり。不動産株、軍需関連株、非鉄株ハイテク関連株なども買われた。半面、金融株、エネルギー株、医薬株は値下りしている。



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