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2018/09/21 13:31

香港前場:ハンセン0.9%高で4日続伸、上海総合は1.0%上昇 無料記事

 21日の香港マーケットは値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比255.86ポイント(0.93%)高の27733.53ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が144.25ポイント(1.34%)高の10936.84ポイントとそろって4日続伸した。半日の売買代金は521億5800万香港ドルとなっている(20日前場の売買代金は501億100万香港ドル)。
 中国の政策期待が広がる流れ。中国は内需の底上げに向け、新たな「消費の成長分野」を探る方針だ。国務院(内閣に相当)は20日、「消費体制構造を改善し、個人消費潜在力をさらに引き出すための若干意見」を正式に公布している。米株高も追い風。米中貿易問題を巡る緊張の緩和や米経済指標の改善などで、昨夜のNYダウは約8カ月ぶりに史上最高値を更新した。香港でも投資家のリスク選好スタンスが強まっている。
 ハンセン指数の構成銘柄では、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が5.1%高、香港不動産デベロッパー大手の新世界発展(17/HK)が5.0%高、石炭最大手の中国神華能源(1088/HK)が3.8%高と上げが目立った。時価総額上位の金融株も買われている。新世界発展に関しては、20日発表の通期業績で純利益が前年比3倍に膨らんだことが改めて材料視された。
 業種別では、消費関連がしっかり。百貨店チェーン中国大手の百盛商業集団(パークソン・リテール:3368/HK)が4.1%高、家電量販チェーン中国大手の国美零售HD(493/HK)が3.9%高、ブタ肉生産で世界トップの万洲国際(WHグループ:288/HK)が3.7%高、白物家電大手の海信科龍電器(ハイセンス・ケロン・エレクトリカル:921/HK)が3.5%高、乳製品メーカー中国大手の中国蒙牛乳業(2319/HK)が2.0%高で引けた。
 空運・海運セクターも高い。中国東方航空(670/HK)が5.3%、中国国際航空(753/HK)が4.9%、中国南方航空(1055/HK)が3.6%、国泰航空(キャセイ航空:293/HK)が2.3%、中遠海運HD(1919/HK)が3.2%、太平洋航運集団(2343/HK)が2.2%、中遠海運能源運輸(1138/HK)が1.8%ずつ上昇した。ドル建て債務の比率が高い中国の空運各社にとって、元高の動きがプラス。中国人民銀行(中央銀行)は朝方、人民元の対米ドル基準値を2日続けて元高方向に設定した。上海外国為替市場でも元高方向に進んでいる。
 本土マーケットは反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.98%高の2756.01ポイントで前場の取引を終えた。消費関連株が高い。金融株、不動産株、空運株、自動車株、インフラ関連株なども物色された。


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