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2018/08/09 17:45

香港大引:ハンセン0.9%高で4日続伸、消費セクターに買い 無料記事

 9日の香港マーケットは値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比248.16ポイント(0.88%)高の28607.30ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が118.75ポイント(1.09%)高の11019.93ポイントとそろって4日続伸した。売買代金は911億1500万香港ドルとなっている(8日の売買代金は930億9900万香港ドル)。
 本土株高が追い風。上海総合指数は安寄り後、政策期待が強まるなかで大幅上昇した。中国河北省の秦皇島市で、非公式の重要会議「北戴河会議」(共産党の最高指導部や長老らが毎年夏に集まり、今後の政策や党人事を話し合う)が始まったもよう。何らかの景気刺激対策が打ち出される――との観測が根強く流れている。なお、寄り付き直後に公表された7月の中国物価統計では、消費者物価指数(CPI)と生産者物価指数(PPI)の伸び率がそろって予想を上回った。
 業種別では、食品・飲料や家電など消費関連の上げが目立つ。中国蒙牛乳業(2319/HK)が4.6%高、康師傅HD(ティンイー:322/HK)が2.3%高、統一企業中国HD(220/HK)が1.6%高、海爾電器集団(ハイアール電器:1169/HK)が3.3%高、TCL多媒体科技HD(TCLマルチメディア:1070/HK)が3.1%高、海信科龍電器(ハイセンス・ケロン・エレクトリカル:921/HK)が2.7%高で引けた。
 中国不動産セクターも高い。万科企業(2202/HK)が5.6%、中国恒大集団(3333/HK)が5.4%、雅居楽集団HD(3383/HK)が3.7%高、碧桂園HD(2007/HK)が3.0%、中国金茂HD(817/HK)が2.7%、広州富力地産(2777/HK)が2.5%、保利置業集団(119/HK)が2.3%ずつ値を上げた。
 中国自動車セクターも物色される。北京汽車(BAICモーター:1958/HK)が3.4%高、吉利汽車HD(175/HK)が2.3%高、広州汽車集団(2238/HK)が2.2%高とそろって反発した。中国政府が発表した米国に対する報復関税第2弾のなかで、対象品目が114から333に拡大し、自動車の対象車種が大幅に広がったことを材料視。国内メーカーが優位に立てると歓迎された。
 他の個別株動向では、通信機器メーカーの中興通訊(ZTE:763/HK)が9.2%高と急伸。第5世代(5G)ネットワークの商用化に向けた準備が進ちょくしていると伝えられた。ZTEに部品供給する摩比発展(MOBIディベロップメント:947/HK)も、2.4%上昇している。そのほかの通信関連では、直近上場で株価がさえなかった通信基地局の中国鉄塔(チャイナ・タワー:788/HK)が1.6%高、中国スマートフォン大手の小米集団(シャオミ・コーポレーション:1810/HK)が5.5%高と買い進まれた。
 本土マーケットは急反発。主要指標の上海総合指数は、前日比1.83%高の2794.38ポイントで取引を終えた。ハイテク関連と医薬関連が高い。このほか消費関連株や不動産株、自動車株、運輸株、インフラ関連株、非鉄株、金融株などが幅広く買われている。


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