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2018/08/14 13:35

香港前場:ハンセン0.9%安で3日続落、上海総合は0.5%下落 無料記事

 14日の香港マーケットは値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比249.58ポイント(0.89%)安の27686.99ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が63.33ポイント(0.59%)安の10703.18ポイントとそろって3日続落した。半日の売買代金は502億3100万香港ドルとなっている(13日前場の売買代金は454億8200万香港ドル)。
 中国景気の先行き不安が強まる流れ。取引時間中に公表された小売売上高や鉱工業生産額など今年7月の各種経済指標は、総じて予想を下回る結果だった。米国が中国の知的財産権侵害に対抗する制裁関税を発動するなか、ネガティブな影響が顕在化したと懸念されている。
 ハンセン指数の構成銘柄では、ハイテク関連の下げが目立つ。光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が24.5%安、小型電子部品メーカーの瑞声科技HD(AACテクノロジーズ:2018/HK)が7.1%安、インターネットサービス中国最大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が3.7%安で引けた。舜宇光学科技については、同社の中間業績が1.8%増益にとどまり、事前予想を下回ったことが売り材料視されている。このほか時価総額上位の金融株も値下がりした。
 中国不動産セクターも軒並み安。中国恒大集団(3333/HK)が4.1%、保利置業集団(119/HK)が3.6%、雅居楽集団HD(3383/HK)が3.0%、万科企業(2202/HK)が2.7%、華潤置地(1109/HK)が2.4%、碧桂園HD(2007/HK)が2.3%、広州富力地産(2777/HK)が1.8%ずつ下落した。
 食品・飲料や小売の消費関連セクターもさえない。北京京客隆商業集団(814/HK)が3.8%安、康師傅HD(322/HK)が2.8%安、華潤ビールHD(291/HK)が2.7%安、統一企業中国HD(220/HK)が2.6%安、百盛商業集団(3368/HK)が2.2%安と値を下げた。
 半面、セメントセクターは軒並み高。中国西部水泥(西部セメント:2233/HK)が4.4%高、安徽海螺水泥(安徽コンチセメント:914/HK)が2.2%高、華潤水泥HD(1313/HK)が1.3%高、中国建材(3323/HK)が1.2%高と上昇した。中国西部水泥の中間決算では、200%増益を記録。華潤水泥もすでに先週、大幅増益の中間決算を報告した。
 他の個別株動向では、通信機器・設備メーカー大手の中興通訊(ZTE:763/HK)が5.7%高と続伸。5G通信ネットワークの商用化に向けた同社製品の開発について、第3段階の試験を通過したと伝えられたことが支援材料となった。
 一方、本土マーケットは続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.50%安の2771.81ポイントで前場の取引を終えた。不動産株が安い。ハイテク関連株、空運株、金融株、医薬株、消費関連株なども売られた。



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