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2018/09/17 08:43

中国大引:上海総合1.1%安で続落、米中摩擦激化を警戒 無料記事

 週明け17日の中国本土マーケットは値下がり。主要指標の上海総合指数は、前営業日比29.85ポイント(1.11%)安の2651.79ポイントと続落した。一時2647.92ポイントまで売られ、2015年の人民元切り下げショック後安値(16年1月27日の2638ポイント)に再び接近。終値ベースでは、約3年10カ月ぶりの安値水準を切り下げている。上海A株指数も下落し、31.30ポイント(1.11%)安の2776.96ポイントで取引を終えた。
 米中貿易摩擦の激化懸念が強まる流れ。米メディアは14日、「トランプ米大統領が制裁関税第3弾(中国製品2000億米ドル相当を対象)の準備をするよう側近に指示した」と報じた。報道によれば、詳細は17日にも発表されるという。また米紙は16日、発動が決まった場合、中国は米国との通商交渉再開を拒否することを検討していると伝えた。ムニューシン米財務長官は先ごろ、貿易問題を巡る米中閣僚級会議を開くことを中国側に提案。これに対して中国商務部は、米国の招きを歓迎する意向を示していた。摩擦緩和の期待感が一転して後退するなか、投資家のリスク回避スタンスも高まっている。
 業種別では、非鉄や建材、鉄鋼など素材関連が安い。洛陽モリブデン(603993/SH)が3.6%、北京金隅(601992/SH)が3.3%、新余鋼鉄(600782/SH)が2.6%ずつ下落した。海運株、ゼネコン株、不動産株、金融株、自動車株、医薬株、消費関連株など幅広く売られている。
 他の個別株動向では、今年7月8日に上場した台湾・鴻海精密工業(ホンハイ:2317/TW)系の富士康工業互聯網(601138/SH)が3.0%安と続落。連日で上場来安値を更新した。同社は米アップルを主要顧客に持つ。米中摩擦の悪影響が不安視されている。
 外貨建てB株の相場も値下がり。上海B株指数が2.04ポイント(0.73%)安の279.84ポイント、深センB株指数が8.64ポイント(0.90%)安の947.97ポイントで終了した。


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