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2018/08/17 16:36

中国大引:上海総合1.3%安で5日続落、医薬株に売り 無料記事

 17日の中国本土マーケットは値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比36.23ポイント(1.34%)安の2668.97ポイントと5日続落した。約2年7カ月ぶりの安値水準に落ち込んでいる。上海A株指数も下落し、38.00ポイント(1.34%)安の2794.91ポイントで取引を終えた。
 中国景気の先行き不安がくすぶる状況。幅広い銘柄に売りが広がっている。これまでに公表された中国経済指標では、消費や投資の減速が鮮明化し、中国経済の鈍化が示唆された。米中貿易摩擦の警戒感がやや薄れるなかで買いが先行したものの、上値は重く、指数は中盤から下げに転じている。上海総合指数は一時2665.59ポイントまで下落し、2015年の人民元実質切り下げ後安値(2016年1月27日の2638ポイント)に接近した。
 上海総合の構成銘柄は、約9割が下げた。なかでも、医薬株が安い。上海復星医薬集団(600196/SH)が6.7%、薬明康徳(603259/SH)が4.6%、金宇生物技術(600201/SH)が3.7%ずつ下落した。長春長生生物科技(002680/SZ)のワクチン品質問題に絡み、地方政府高官を含む多数の関係者が処分されたことがネガティブ。薬品業界に対し、不信感が改めて強まった。
 鉄道車両やゼネコン、セメントなどのインフラ関連株も売られる。中国中車(601766/SH)が5.5%、中国鉄建(601186/SH)が2.4%、安徽海螺セメント(600585/SH)が3.9%ずつ値を下げた。地下鉄建設の新規承認が再開されたものの、年内の許可は少数にとどまる――と報じられたことが嫌気されている。中国中車に関しては、「中国鉄路総公司が新型車両の7%値引きを要求した」と伝わったことも売り材料となった。消費関連株、自動車株、不動産株、公益株、金融株なども下げが目立っている。
 外貨建てB株の相場も値下がり。上海B株指数が1.77ポイント(0.62%)安の283.14ポイント、深センB株指数が4.93ポイント(0.49%)安の991.92ポイントで終了した。



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