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2018/09/17 17:38

香港大引:ハンセン1.3%安で3日ぶり反落、米中貿易摩擦の激化を警戒 無料記事

 週明け17日の香港マーケットは値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比353.56ポイント(1.30%)安の26932.85ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が113.08ポイント(1.07%)安の10462.09ポイントとそろって3日ぶりに反落した。売買代金は644億4800万香港ドルに縮小(14日は868億9000万香港ドル)。今年最低を記録した。
 米中貿易摩擦の激化懸念が再燃。米メディアは14日、「トランプ米大統領が制裁関税第3弾(中国製品2000億米ドル相当を対象)の準備をするよう側近に指示した」と報じた。報道によれば、詳細は17日にも発表されるという。また米紙は16日、発動が決まった場合、中国は米国との通商交渉再開を拒否することを検討していると伝えた。ムニューシン米財務長官は先ごろ、貿易問題を巡る米中閣僚級会議を開くことを中国側に提案。これに対して中国商務部は、米国の招きを歓迎する意向を示していた。
 ハンセン指数の構成銘柄では、小型電子部品メーカー大手の瑞声科技HD(2018/HK)が5.9%安、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が5.3%安、抗生物質・ビタミンC生産の石薬集団(1093/HK)が4.2%安、バイオ製薬・中医薬メーカーの中国生物製薬(1177/HK)が4.0%安と下げが目立った。
 業種別では、海運・港湾がさえない。中遠海運能源運輸(1138/HK)が4.2%安、太平洋航運集団(2343/HK)が1.6%安、中遠海運港口(1199/HK)が2.5%安、招商局港口HD(144/HK)が2.4%安で引けた。
 小売や食品・飲料の消費関連セクターも安い。百盛商業集団(パークソン・リテール:3368/HK)が2.5%、統一企業中国HD(220/HK)が4.7%、万洲国際(WHグループ:288/HK)が2.9%、康師傅HD(322/HK)が2.8%、青島ビール(168/HK)が2.1%、中国蒙牛乳業(2319/HK)が2.0%ずつ下落した。
 そのほか、米国向けに製品を輸出する銘柄群が売られる。香港最大手商社の利豊(リー&フン:494/HK)が2.5%安、中国ニット衣料最大手の申洲国際集団HD(2313/HK)が1.8%安と値を下げた。
 本土マーケットは続落。主要指標の上海総合指数は、前営業日比1.11%安の2651.79ポイントで取引を終えた。非鉄や建材、鉄鋼など素材関連が安い。海運株、ゼネコン株、不動産株、金融株、自動車株、医薬株、消費関連株など幅広く売られている。


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