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2018/08/17 08:03

香港前場:ハンセン0.6%高で6日ぶり反発、上海総合は0.4%安 無料記事

 17日の香港マーケットは値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比156.61ポイント(0.58%)高の27256.67ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が42.53ポイント(0.41%)高の10522.21ポイントとそろって6日ぶりに反発した。半日の売買代金は533億8700万香港ドルに縮小している(16日前場の売買代金は737億3600万香港ドル)。
 米中協議の進展期待が強まる流れ。米メディアは16日、貿易摩擦を巡る事務レベルの米中協議が22〜23日に開かれると報じた。中国の知的財産権侵害に対抗する米国による制裁関税第2弾(中国からの輸入品160億米ドル相当に25%の追加関税)の発動を23日に控えているだけに(中国側も対抗措置を予告)、貿易戦争回避に向けた動きとして改めて材料視されている。
 ハンセン指数の構成銘柄では、米菓・飲料メーカーの中国旺旺HD(151/HK)が4.4%高、インターネットサービス中国最大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が3.3%高、ブタ肉生産で世界トップの万洲国際(WHグループ:288/HK)が1.8%高と上げが目立っている。テンセント株は16日、予想外の4〜6月減益を嫌気し3.0%安と売られていた。本日は見直し買いが入っている。また、16日の万洲国際株は、家畜伝染病「アフリカ豚コレラ(ASF)」の感染のより豚肉処理場を一時閉鎖したことが売り材料視され7.5%安と急落していた。この問題について同社は、閉鎖は1カ所だけで、食肉供給に影響はないと説明している。
 中国の保険・銀行セクターもしっかり。衆安在線財産保険(6060/HK)が1.9%高、中国人民財産保険(2328/HK)が1.8%高、交通銀行(3328/HK)が1.3%高、招商銀行(3968/HK)が1.2%高で引けた。
 他の個別株動向では、中堅鉄鋼メーカーの重慶鋼鉄(1053/HK)が3.2%高と続伸。同社が発表した6月中間期決算で、純損益が黒字に転換したことが好感された。
 半面、ゼネコンや鉄道車両、建材などインフラ建設セクターは安い。中国鉄建(1186/HK)が3.0%、中国中鉄(390/HK)が2.2%、中国交通建設(1800/HK)が2.0%、中国中車(CRRC:1766/HK)が4.2%、安徽海螺水泥(安徽コンチセメント:914/HK)が3.1%、中国建材(3323/HK)が2.3%ずつ下落した。中国中車に関しては、「中国鉄路総公司が新型車両の7%値引きを要求した」と伝わったことがネガティブ材料となっている。
 一方、本土マーケットは5日続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.39%安の2694.52ポイントで前場の取引を終えた。医薬株が安い。インフラ関連株、消費関連株、不動産株なども売られた。


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