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2018/09/18 13:24

香港前場:ハンセン0.7%安で続落、上海総合は0.1%下落 無料記事

 18日の香港マーケットは値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比200.18ポイント(0.74%)安の26732.67ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が30.69ポイント(0.29%)安の10431.40ポイントとそろって続落した。半日の売買代金は400億6700万香港ドルとなっている(17日前場の売買代金は368億9000万香港ドル)。
 米中貿易戦争の激化懸念が投資家心理を冷やす流れ。トランプ政権は本日朝方、制裁関税第3弾(中国製品2000億米ドル相当を対象)を24日に発動すると発表した。これまでに発動された制裁関税(計500億米ドル分)と合わせれば、中国からの年間輸入額(約5000億米ドル)の約半分に追加関税がかけられることになる。中国側は報復措置を予告した。
 ハンセン指数の構成銘柄では、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が6.3%安、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が3.2%安、中国ニット衣料最大手の申洲国際集団HD(2313/HK)が3.1%安と下げが目立った。吉利汽車に関しては、大手ブローカーが同社の投資判断を下方修正したことが嫌気されている。申洲国際集団は米関税引き上げに対処するため、カンボジアに新工場を建設すると発表したが、株価に与える影響は限定的だ。
 業種別では、通信関連が安い。通信設備の中興通訊(ZTE:763/HK)と京信通信系統HD(2342/HK)がそれぞれ2.6%、2.4%、通信インフラ工事の中国通信服務(552/HK)が2.0%ずつ下落した。
 医薬セクターもさえない。石薬集団(1093/HK)が3.0%安、広州白雲山医薬集団(874/HK)が1.9%安、中国神威薬業集団(2877/HK)が1.8%安、上海医薬集団(2607/HK)が2.1%安と値を下げた。
 半面、ゼネコンや素材、建機などインフラ建設セクターは高い。中国中鉄(390/HK)が3.6%、中国交通建設(1800/HK)が2.3%、中国鉄建(1186/HK)が2.1%、中国建材(3323/HK)が4.0%、華潤水泥HD(1313/HK)が3.3%、安徽海螺水泥(安徽コンチセメント:914/HK)が2.8%、鞍鋼(347/HK)が2.3%、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が1.4%、中国龍工HD(3339/HK)が3.0%ずつ値を上げた。
 一方、本土マーケットは小幅に3日続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.12%安の2648.53ポイントで前場の取引を終えた。ハイテク関連株が安い。石油株、不動産株、自動車株なども売られた。半面、インフラ関連株、金融株、公益株などは上昇している。



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