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2018/08/07 13:39

香港前場:ハンセン1.0%高で続伸、上海総合は1.4%上昇 無料記事

 7日の香港マーケットは値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比267.46ポイント(0.96%)高の28087.02ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が114.56ポイント(1.07%)高の10816.52ポイントとそろって続伸した。半日の売買代金は435億8600万香港ドルとなっている(6日前場の売買代金は452億9900万香港ドル)。
 業績期待が強まる流れ。香港上場企業の決算発表が進むなか、増益や増配を明らかにする企業が相次いでいる。中国の政策期待も高まる状況。中国河北省の秦皇島市で、非公式の重要会議「北戴河会議」(共産党の最高指導部や長老らが毎年夏に集まり、今後の政策や党人事を話し合う)がスタートしたもよう――と伝えられた。
 ハンセン指数の構成銘柄では、香港地場の恒生銀行(ハンセン銀行:11/HK)が3.6%高と続伸。前日公表した6月中間決算では、純利益が前年同期比で3割増加し、四半期分の配当も増額された。中銀香港(BOCホンコン:2388/HK)や東亜銀行(23/HK)など、同業にも買いが波及している。
 中国不動産セクターも高い。恒大地産集団(3333/HK)が13.7%、雅居楽地産HD(3383/HK)が5.7%、碧桂園HD(2007/HK)が4.2%、華潤置地(1109/HK)が3.7%、広州富力地産(2777/HK)が3.1%ずつ値を上げた。中国恒大集団と碧桂園はそれぞれ、中間決算の大幅増益見通しを発表。セクター全体に業績期待の買いが広がった。
 石炭や石油、天然ガスなどエネルギー関連も上げが目立つ。エン州煤業(1171/HK)が4.2%高、中国神華能源(1088/HK)が2.5%高、中国中煤能源(1898/HK)が1.3%高、中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が3.2%高、中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が2.2%高、中国石油化工(サイノペック:386/HK)が2.7%高、昆侖能源(クンルン・エナジー:135/HK)が3.3%高で引けた。
 ゼネコンや建機などインフラ関連セクターもしっかり。中国鉄建(1186/HK)が4.4%高、中国交通建設(1800/HK)が2.5%高、中国中鉄(390/HK)が2.2%高、中国龍工HD(3339/HK)が3.7%高と上昇した。
 本土マーケットは5日ぶり反発。主要指標の上海総合指数は、前日比1.43%高の2743.71ポイントで前場の取引を終えた。資源・素材株、インフラ関連株、不動産株、ITハイテク関連株、金融株、海運株、自動車株など幅広く買われている。



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