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2018/08/22 13:22

香港前場:ハンセン0.5%高で4日続伸、上海総合は0.5%安 無料記事

 22日の香港マーケットは値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比142.71ポイント(0.51%)高の27895.50ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が120.58ポイント(1.12%)高の10858.21ポイントとそろって4日続伸した。半日の売買代金は567億3000万香港ドルとなっている(21日前場の売買代金は539億3800万香港ドル)。
 好業績銘柄の物色が支え。保険事業で中国2位の中国平安保険(2318/HK)が昨日引け後、予想を上回る3割増益の中間決算を公表した。直近では主要企業の決算にさえないものが多かっただけに、改めて業績に対する期待感が高まっている。米企業決算の好調を手がかりに、昨夜の米株市場でNYダウが4日続伸したことも追い風となった(約6カ月半ぶりの高値)。ただ、ハンセン指数は弱く推移する場面もみられている。米中貿易問題を巡り、22〜23日にかけてワシントンで事務レベル協議が開催されるため、結果を見極めたいとするスタンスも漂う状況だ。
 ハンセン指数の構成銘柄では、上述した平安保険が4.9%高と続伸。中間利益倍増を引き続き材料に、中国政府系デベロッパーの華潤置地(チャイナ・リソーシズ・ランド:1109/HK)も4.9%高と続伸した。
 業種別では、石炭や石油、天然ガスなどエネルギー関連がしっかり。中国中煤能源(1898/HK)が3.2%高、エン州煤業(1171/HK)が2.6%高、中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が2.2%高、昆侖能源(クンルン・エナジー:135/HK)が3.6%高で引けた。中国中煤能源に関しては、昨日引け後に公表した中間決算の内容が材料視されている。純利益は5割増加し、売上高は中間期として過去最大を記録した。
 中国の自動車セクターも高い。華晨中国汽車HD(ブリリアンス・チャイナ:1114/HK)が4.3%、比亜迪(BYD:1211/HK)が4.0%、北京汽車(BAICモーター:1958/HK)が2.1%、長城汽車(2333/HK)が1.9%ずつ上昇した。
 本土マーケットは3日ぶり反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.52%安の2719.72ポイントで前場の取引を終えた。インフラ関連株が安い。銀行株、エネルギー株、消費関連株、空運株、自動車株、不動産株なども売られた。


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