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2018/09/14 13:35

香港前場:ハンセン0.8%高で続伸、上海総合は0.1%安 無料記事

 14日の香港マーケットは値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比218.05ポイント(0.81%)高の27232.54ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が53.33ポイント(0.51%)高の10556.34ポイントとそろって続伸した。半日の売買代金は474億3600万香港ドルにやや縮小している(13日前場の売買代金は561億9400万香港ドル)。
 米中貿易摩擦の緩和期待が広がる流れ。商務部の高峰報道官は13日の定例記者会見で、「中国は米国の招きを歓迎する。両国の当局は通商交渉を再開するための具体作業に入っている」と述べた。欧州景気の先行き楽観や、トルコ経済の安定期待などで昨夜の米株が上昇したことも追い風となっている。取引時間中の公表された中国の経済指標に関しては、強弱感が分かれる状況。8月の小売売上高は事前予想を上回ったたものの、1〜8月の固定資産投資は想定を大きく下回った。
 ハンセン指数の構成銘柄では、マカオ・カジノとハイテク関連がしっかり。金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が4.0%高、銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が3.9%高、瑞声科技HD(2018/HK)が3.3%高、舜宇光学科技(2382/HK)が1.8%高、騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が1.7%高で引けた。
 中国の自動車セクターも上げが目立つ。比亜迪(BYD:1211/HK)が6.2%高、広州汽車集団(2238/HK)が4.7%高、東風汽車集団(489/HK)が4.5%高、華晨中国汽車HD(1114/HK)が4.3%高、長城汽車(2333/HK)が3.2%高とそろって続伸した。
 食品・飲料の消費セクターも物色される。華潤ビールHD(291/HK)が4.2%、中国蒙牛乳業(2319/HK)が2.3%、青島ビール(168/HK)が1.4%、中国雨潤食品集団(1068/HK)が1.2%、中国旺旺HD(151/HK)が1.1%ずつ上昇した。
 医薬セクターも買われる。メーカーの康哲薬業HD(867/HK)が4.2%高、石薬集団(1093/HK)が4.0%高、広州白雲山医薬集団(874/HK)が3.7%高、中国生物製薬(1177/HK)が2.4%高、卸の国薬HD(サイノファーム・グループ:1099/HK)が3.7%高と値を上げた。
 一方、本土マーケットは小反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.13%安の2683.03ポイントで前場の取引を終えた。医薬株とハイテク株が安い。インフラ関連株、不動産、銀行株、証券株も売られた。半面、海運株、自動車株、消費関連株、保険株、公益株などは買われている。



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