5日の香港マーケットは大幅に値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比729.49ポイント（2.61％）安の27243.85ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数（旧H株指数）が244.93ポイント（2.25％）安の10645.70ポイントとそろって反落した。売買代金は951億9700万香港ドルに拡大している（4日の売買代金は721億2800万香港ドル）。
　米中貿易戦争の警戒感が強まる流れ。中国の知的財産権侵害に対抗する制裁関税第3弾（中国製品2000億米ドル相当を対象）を巡っては、意見公募手続きを米時間5日に終了し、その後トランプ大統領は速やかに発動するとの見方が優勢だ。昨夜の欧米株安に続き、本土を含むこの日のアジア株が軒並み下落するなか、世界株安の連鎖も懸念されている。
　ハンセン指数の構成銘柄は全面安。個別では、光学部品OEMメーカーの舜宇光学科技（2382/HK）が6.4％安、米菓・飲料メーカーの中国旺旺HD（151/HK）が4.5％安、民間自動車メーカーの吉利汽車HD（175/HK）が4.4％安と値下がり率上位に並んだ。インターネットサービス中国最大手の騰訊HD（テンセント・ホールディングス：700/HK）も4.1％安と下げが目立つ。同社株は終値ベースの約1年ぶり安値水準に落ち込んだ。
　業種別では、海運・港湾が安い。中外運航運(368/HK)が6.9％、太平洋航運集団(2343/HK)が2.3％、中遠海運港口(1199/HK)が3.5％、招商局港口HD(144/HK)が3.3％ずつ下落した。
　石油や石炭などエネルギー関連セクターも売られる。中国海洋石油(CNOOC：883/HK)が3.9％安、中国石油化工(サイノペック：386/HK)が3.5％安、中国石油天然気（ペトロチャイナ:857/HK）が2.2％安、中国神華能源(1088/HK)が3.3％安、エン州煤業(1171/HK)が2.7％安、中国中煤能源(1898/HK)が2.4％安で引けた。
　本土マーケットも反落。主要指標の上海総合指数は、前日比1.68％安の2704.34ポイントで取引を終えた。資源・素材が安い。金融株、不動産株、運輸株、自動車株、消費関連株、インフラ関連株、医薬株なども幅広く売られている。



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