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2018/08/23 13:34

香港前場:ハンセン0.7%安で5日ぶり反落、上海総合は0.3%下落 無料記事

 23日の香港マーケットは値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比200.52ポイント(0.72%)安の27727.06ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が64.82ポイント(0.60%)安の10785.35ポイントとそろって5日ぶりに反落した。半日の売買代金は457億3700万香港ドルに縮小している(22日前場の売買代金は567億3000万香港ドル)。
 米中通商協議が気がかり。米中貿易問題を巡っては、22日から23日にかけて、ワシントンで事務レベル協議が開催されている。また、中国の知的財産権侵害に対抗する米国の制裁関税第2弾(中国からの輸入品160億米ドル相当に25%の追加関税)は、日本時間午後1時1分に発動された。中国も同様の対抗措置を打ち出すと予告している。好業績銘柄などの物色で買いが先行したものの、上値は重く、指数は程なくしてマイナスに転じた。
 ハンセン指数の構成銘柄では、小型電子部品メーカー大手の瑞声科技HD(2018/HK)が3.1%安、政府系港湾大手の招商局港口HD(144/HK)が2.5%安、香港財閥系コングロマリットの長江和記実業(CKハチソン・ホールディングス:1/HK)が2.2%安と下げが目立った。瑞声科技は22日昼、予想外の減益決算を報告。後場の取引直後に10%超下落したが、徐々に買い戻しが入り1.3%高と続伸で引けていた。
 中国の自動車セクターもさえない。比亜迪(BYD:1211/HK)が3.1%安、華晨中国汽車HD(1114/HK)が2.9%安、広州汽車集団(2238/HK)が2.3%安、東風汽車集団(489/HK)が2.2%安、長城汽車(2333/HK)が2.1%安、吉利汽車HD(175/HK)が1.3%安で引けた。
 空運セクターも安い。中国南方航空(1055/HK)が3.2%、中国東方航空(670/HK)が3.0%、中国国際航空(753/HK)が2.9%、国泰航空(キャセイ航空:293/HK)が2.1%ずつ値を下げた。
 半面、医薬セクターはしっかり。石薬集団(1093/HK)が1.7%高、薬明生物技術(2269/HK)が5.5%高、中国生物製薬(1177/HK)が3.3%高、石薬集団(1093/HK)が1.7%高、四環医薬HD集団(460/HK)が0.6%高と買われた。バイオ製薬・中医薬メーカーの中国生物製薬に関しては、前日の昼に発表した中間2割増益が改めて評価されている。
 他の個別株動向では、自動車取引サイト運営・オートリースの易キン集団(イーシン・グループ:2858/HK)が12.7%高と急伸した。同社の中間決算では、純損失が前年同期から大幅に縮小(60億9937万人民元→1億5948万人民元)。業績の好転期待が強まった。このほか、中国スマートフォン大手の小米集団(シャオミ・コーポレーション:1810/HK)が1.6%高と続伸。同社は22日引け後、7月の新規株式公開(IPO)後で初めての決算を発表し、中間期の純損益が76億4619万人民元の黒字に転じたと報告した(前年同期は198億644万人民元の赤字)。
 本土マーケットは続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.34%安の2705.40ポイントで前場の取引を終えた。資源・素材株が安い。インフラ関連株、空運株、不動産株、公益株、銀行株なども売られた。



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