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2018/09/12 13:36

香港前場:ハンセン0.4%安で6日続落、上海総合0.3%下落 無料記事

 12日の香港マーケットは値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比104.66ポイント(0.40%)安の26317.89ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が98.52ポイント(0.95%)安の10234.64ポイントとそろって6日続落した。半日の売買代金は497億9200万香港ドルとなっている(11日前場の売買代金は453億7200万香港ドル)。
 米中貿易戦争の激化を懸念。中国の知的財産権侵害に対抗する制裁関税第3弾(中国製品2000億米ドル相当を対象に25%の追加関税を課す)が発動されるとの見方が強まるなか、中国景気の下振れリスクも意識された。追加関税による輸出減などの影響で、失業者が大幅に増加するとの観測も流れている。
 ハンセン指数の構成銘柄では、医薬関連の下げが目立つ。中国生物製薬(1177/HK)が10.2%安、石薬集団(1093/HK)が6.9%安で引けた。李克強・首相が11日、「食品と医薬の安全性を高めるため、全過程で監督管理を強化する必要がある」と発言したことを嫌気している。トレーサビリティなどの強化は、コスト増につながると不安視された。このほか、時価総額上位の本土金融セクターも売られている。
 マカオ・カジノセクターも安い。銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が4.4%、澳門博彩HD(SJMホールディングス:880/HK)が3.7%、永利澳門(ウィン・マカオ:1128/HK)が3.5%、金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が2.2%ずつ下落した。
 食品・飲料セクターもさえない。即席めん・飲料大手の康師傅HD(ティンイー:322/HK)が4.0%安、ブタ肉生産で世界トップの万洲国際(WHグループ:288/HK)が3.1%安、乳製品メーカー中国大手の中国蒙牛乳業(2319/HK)が1.4%安、食肉・ハム加工大手の中国雨潤食品集団(1068/HK)が1.3%安と値を下げた。
 半面、航空関連セクターはしっかり。大手キャリアの中国南方航空(1055/HK)が1.8%高、中国東方航空(670/HK)が0.9%高、航空機メーカーの中国航空科技工業(アビチャイナ:2357/HK)が2.9%高、航空情報システム大手の中国民航信息網絡(トラベルスカイ・テクノロジー:696/HK)が0.4%高と上昇した。米航空機大手のボーイング(BA/NYSE)が11日、中国の航空機需要予測をさらに上方修正したことなどを背景に、空運業界の先行きが楽観されている。
 本土マーケットは3日続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.33%安の2655.89ポイントで前場の取引を終えた。空運株や不動産株が安い。医薬株、金融株、消費関連株なども売られた。



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