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2018/09/11 13:26

香港前場:本土株指数0.3%安で5日続落、上海総合は0.3%高 無料記事

 11日の香港マーケットは小幅に値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比6.50ポイント(0.02%)安の26606.92ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が34.07ポイント(0.33%)安の10399.55ポイントとそろって5日続落した。半日の売買代金は453億7200万香港ドルとなっている(10日前場の売買代金は527億8300万香港ドル)。
 米中貿易戦争の激化を不安視した売りが続く。中国の知的財産権侵害に対抗する制裁関税第3弾(中国製品2000億米ドル相当を対象に25%の追加関税を課す)を検討中のトランプ米大統領は、中国からの全輸入品に追加関税を課すこともできると強硬姿勢を崩していない状況だ。ただ、大きく売り込む動きはみられない。ハンセン指数は連日で年初来安値を切り下げ、約1年2カ月ぶりの水準に落ち込んだだけに、自律反発狙いの買いも散見される。指数はプラス圏で推移する場面もあった。
 ハンセン指数の構成銘柄では、マカオ・カジノの下げが目立つ。銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が5.1%安、金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が3.1%安で引けた。マカオのカジノ産業が成長鈍化トレンドに入ったとして、ドイツ銀行が2019年の域内カジノ増収率を従来予想の11%から4%に引き下げたことが嫌気されている。
 中国の自動車セクターも安い。吉利汽車HD(175/HK)が2.7%、広州汽車集団(2238/HK)が2.5%、北京汽車(BAICモーター:1958/HK)が2.3%、華晨中国汽車HD(1114/HK)が2.0%、比亜迪(BYD:1211/HK)が1.7%ずつ下落した。
 半面、小売りや食品・飲料、家電など消費セクターの一角はしっかり。金鷹商貿集団(3308/HK)が1.7%高、康師傅HD(322/HK)が4.1%高、中国旺旺HD(151/HK)が0.8%高、TCL電子HD(TCLエレクトロニクス・ホールディングス:1070/HK)が2.0%高で引けた。
 本土マーケットは反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.30%高の2677.54ポイントで前場の取引を終えた。ハイテク関連と医薬関連が高い。銀行株、消費関連株、石油関連株、発電株なども物色された。



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