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2018/08/09 13:45

香港前場:ハンセン0.9%高で4日続伸、上海総合は1.8%上昇 無料記事

 9日の香港マーケットは値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比255.38ポイント(0.90%)高の28614.52ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が107.10ポイント(0.98%)高の11008.28ポイントとそろって4日続伸した。半日の売買代金は482億1600万香港ドルとなっている(8日前場の売買代金は511億9500万香港ドル)。
 本土株高が追い風。上海総合指数は安寄り後、政策期待が強まるなかで大幅上昇した。中国河北省の秦皇島市で、非公式の重要会議「北戴河会議」(共産党の最高指導部や長老らが毎年夏に集まり、今後の政策や党人事を話し合う)が始まったもよう。何らかの景気刺激対策が打ち出されるとの観測が根強く流れている。なお、寄り付き直後に公表された7月の中国物価統計では、消費者物価指数(CPI)と生産者物価指数(PPI)の伸び率がそろって予想を上回った。
 業種別では、食品・飲料や家電など消費関連の上げが目立つ。統一企業中国HD(220/HK)が4.0%高、中国蒙牛乳業(2319/HK)が2.8%高、康師傅HD(ティンイー:322/HK)が2.3%高、海信科龍電器(ハイセンス・ケロン・エレクトリカル:921/HK)が2.8%高、海爾電器集団(ハイアール電器:1169/HK)が2.6%高、TCL多媒体科技HD(TCLマルチメディア:1070/HK)が2.3%高で引けた。中国物価統計が上振れるなか、国内消費が活発化していると連想されている。
 中国不動産セクターもしっかり。万科企業(2202/HK)が5.2%高、雅居楽集団HD(3383/HK)が3.5%高、碧桂園HD(2007/HK)が3.3%高、中国恒大集団(3333/HK)が3.2%高、中国金茂HD(817/HK)が3.0%高、保利置業集団(119/HK)が2.3%高、広州富力地産(2777/HK)が2.2%高と値を上げた。
 空運セクターも高い。中国国際航空(753/HK)が5.3%、中国南方航空(1055/HK)が5.0%、中国東方航空(670/HK)が4.7%、国泰航空(キャセイ航空:293/HK)が4.4%ずつ上昇した。
 他の個別株動向では、通信機器メーカーの中興通訊(ZTE:763/HK)が9.4%高と急伸。第5世代(5G)ネットワークの商用化に向けた準備が進ちょくしていると伝えられた。ZTEに部品供給する摩比発展(MOBIディベロップメント:947/HK)も、3.7%上昇している。
 半面、石油関連セクターはさえない。業界大手の中国海洋石油(CNOOC:883/HK)と中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)がそれぞれ0.9%安、0.5%安、油田掘削の中海油田服務(2883/HK)が1.3%安と下落した。昨夜の原油相場安を嫌気している。
 一方、本土マーケットは反発。主要指標の上海総合指数は、前日比1.78%高の2793.04ポイントで前場の取引を終えた。ハイテク関連と医薬関連が高い。消費関連株や不動産株、自動車株、運輸株、インフラ関連株、非鉄株なども買われた。半面、石油株や鉄鋼株などは売られている。



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