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2018/07/16 13:25

香港前場:ハンセン0.2%安で3日ぶり反落、上海総合は0.5%下落 無料記事

 週明け16日の香港マーケットは小幅に値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比47.71ポイント(0.17%)安の28477.73イントと3日ぶりに反落し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が79.12ポイント(0.74%)安の10667.33ポイントと続落した。半日の売買代金は404億9500万香港ドルとやや縮小している(13日前場の売買代金は448億9000万香港ドル)。
 中国景気の先行きを不安視。取引時間中に公表された中国の第2四半期(4〜6月期)GDP成長率と6月・各種経済指標は、総じて弱い内容だった。GDP成長率は6.7%となり、予想通り前四半期(6.8%)から減速。小売売上高は予想をやや上回ったものの、鉱工業生産額は大幅に下振れした。
 業種別では、本土系不動産が安い。碧桂園HD(2007/HK)が3.1%、中国恒大集団(3333/HK)が2.6%、雅居楽集団HD(3383/HK)が2.4%、首創置業(2868/HK)が2.0%、中国金茂HD(817/HK)が1.8%ずつ下落した。1〜6月の不動産開発投資が前年同月比で9.7%増にとどまり、伸び率が1〜5月から鈍化したことが嫌気されている。
 非鉄やセメントなど景気動向に敏感な素材セクターもさえない。中国アルミ(チャルコ:2600/HK)が1.9%安、洛陽欒川モリブデン集団(3993/HK)が1.6%安、華潤水泥HD(1313/HK)が5.1%安、安徽海螺セメント(安徽コンチセメント:914/HK)と中国建材(3323/HK)がそろって3.0%安で引けた。
 人民元安がデメリットとなる紙・パルプ、空運セクターも下げが目立つ。理文造紙(2314/HK)が5.3%安、玖龍紙業(2689/HK)が4.5%安、中国南方航空(1055/HK)が3.9%安、中国東方航空(670/HK)が3.1%安、中国国際航空(753/HK)が2.5%安と売られた。紙製品各社は原料を輸入し、空運各社は米ドル建て債務の比率が高い。業績に対する悪影響が不安視される状況だ。この日の上海外国為替市場では、元レートが依然として約11カ月ぶりの元安水準で推移している。
 半面、他の個別株では通信機器メーカーの中興通訊(ZTE:763/HK)が17.3%高と急伸。米商務省が現地時間13日、自国企業からの部品調達を7年間禁じる制裁措置を正式に解除したことが好感された。
 一方、本土マーケットは続落。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.47%安の2817.76ポイントで前場の取引を終えた。資源・素材株が安い。不動産株や金融株、インフラ関連株、自動車株、空運株なども売られた。


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