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2018/07/13 13:31

香港前場:ハンセン0.6%高で続伸、上海総合は0.1%安 無料記事

 13日の香港マーケットは値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比164.87ポイント(0.58%)高の28645.70ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が46.92ポイント(0.44%)高の10799.78ポイントとそろって続伸した。半日の売買代金は448億9000万香港ドルとなっている(12日前場の売買代金は451億7900万香港ドル)。
 内外環境が改善。米主要企業の決算期待が強まるなか、昨夜の米株が反発したことを好感した。香港でも企業決算の好調が見込まれている。大幅増益の予告が相次いでいるほか、月次ベースの営業報告も堅調なものが多い。また米中貿易戦争を巡り、通商交渉再開の思惑が浮上したこともプラスだ。なお、取引時間中に公表された6月の中国貿易統計では、人民元ベースの輸出入伸び率がそろって事前予想を下回っている。
 ハンセン指数の構成銘柄では、乳製品メーカー中国大手の中国蒙牛乳業(2319/HK)が4.7%高、小型電子部品メーカーの瑞声科技HD(AACテクノロジーズ:2018/HK)が4.2%高、ブタ肉生産で世界トップの万洲国際(WHグループ:288/HK)が3.9%高と上げが目立った。
 本土系不動産セクターも高い。中国海外発展(688/HK)が2.8%、万科企業(2202/HK)が1.8%、中国金茂HD(チャイナ・ジンマオ・ホールディングス:817/HK)が1.6%、華潤置地(1109/HK)が1.5%ずつ上昇した。
 中国自動車セクターの一角もしっかり。広州汽車集団(2238/HK)が2.7%高、吉利汽車HD(175/HK)が2.0%高、比亜迪(BYD:1211/HK)が1.6%高、東風汽車集団(489/HK)が1.3%高で引けた。
 半面、元安がデメリットとなる紙・パルプ、空運セクターはさえない。理文造紙(2314/HK)が2.7%安、玖龍紙業(2689/HK)が0.8%安、中国東方航空(670/HK)が2.3%安、中国南方航空(1055/HK)が1.9%安、中国国際航空(753/HK)が0.9%安と下落した。紙製品各社は原料を輸入し、空運各社はドル建て債務の比率が高いだけに、業績に対する悪影響が不安視されている。中国人民銀行は朝方、人民元の対米ドル基準値を2日連続で元安水準に設定。上海外国為替市場では、元レートが約11カ月ぶりの元安水準で推移している。
 本土マーケットは反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.12%安の2834.39ポイントで前場の取引を終えた。ハイテク株が安い。銀行株、資源・素材株、空運株、インフラ関連株の一角も売られた。半面、不動産株、自動車株、海運株などは買われている。


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